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フェードアウトされた夜。後悔しないためのメッセージの送り方

Pairsで出会った彼からの返信が3日に1回になり、1週間に1回になり、そしてある月曜から来なくなった。フェードアウトを事前に防ぐためのメッセージの送り方——「またか」を繰り返さないための具体的な実践法。

27歳・女性の体験
·橘みあ·7分で読める

正直に言う。フェードアウトされたのに、理由がわからなかった。


フェードアウトは、ある日突然やってくる


Pairsで出会った彼からの返信が、3日に1回になり、1週間に1回になり、そしてある月曜日の朝を境にぱたりと来なくなった。


私はしばらくスマホを見るたびに、通知の有無を確認していた。喉の奥に何かがつかえたような感覚が、2週間くらい続いた。なぜ?何がいけなかった?彼に聞けないから、自分の中でぐるぐると答え合わせをするしかない。


フェードアウトってそういうものだ。終わりの日付がない。だからいつまでも引きずれる。


でも、あのころの自分のメッセージを読み返したとき、「あ、そうか」と気づいてしまった。


私がやっていたこと、全部逆だった


当時27歳だった私は、with経由でマッチングした彼と2週間、ひたすらメッセージを続けていた。毎晩23時ごろになると「今日どうでしたか?」と送るのは、いつも私からだった。


「今日仕事大変でした」と彼が返すと、「大変でしたね!何があったんですか?」と私が聞く。彼が少し答える。私がさらに深掘りする。彼が短く答える。また私が質問する。


完全に一方通行だった。


彼から「ところであなたは?」という言葉が来たことは、ほとんどなかった。それに気づいていなかった自分も怖いし、気づいていても「いつか変わるかも」と思って続けていた自分はもっと怖い。


さらに、会う提案を一度もしていなかった。2週間、毎日メッセージして、一度も「会いませんか」と言えなかった。もしかしたら彼も待っていたのかもしれない。それとも、最初からそのつもりがなかったのか。どちらにしても、私はチャンスを自分で潰していた。


フェードアウトが起きる、3つの理由


あの失敗から少し時間が経って、友人に話したり、自分でもいろんな体験談を読んだりして、フェードアウトには大体パターンがあることに気づいた。


ひとつは、温度差。片方がめちゃくちゃ熱くて、もう片方が「まあいっか」くらいの気持ちでいる状態が続くと、熱い側がどんどん消耗していく。冷めた側は意識的に離れようとしているわけじゃないけど、返信の優先度が下がっていく。そしてフェードアウト。


ふたつめは、会話の一方通行。これは本当によくある。マッチングアプリのメッセージって、どちらかが積極的なほうがやり取りが続くように見えて、実はそれがじわじわ相手を受け身にさせる。「この人が全部引っ張ってくれるから、私は乗ってるだけでいい」という構図ができあがると、相手の能動性がどんどん落ちていく。


みっつめは、会う話が出ないこと。メッセージを続けることで「関係が深まってる」と思いがちだけど、会わない関係はある一定のラインから先に進まない。3週間を超えたころから、相手は「この人、会う気ないのかな」と感じはじめる。熱量が落ちていくのはそこからだ。


変えた、たったひとつの習慣


次の人のときから、私は5回メッセージが往復したら会う提案をするルールを自分に課した。


「えー、早すぎない?」って最初は思った。でも逆に考えると、5回往復している時点でそこそこの興味はある。その熱が冷める前に動くほうが、お互いのためだと気づいた。


「もしよければ、中目黒あたりでお茶しませんか」


初めてそれを送った夜、恐る恐るスマホを置いて、返信が来るまでの30分が信じられないくらい長かった。でも「いいですよ!いつにしますか?」という返事が来たとき、胸の中で何かが解けた。


ああ、待つよりも動くほうが怖くない。


会う提案を早めにすることには、もうひとつ意味がある。それは、相手が会う気がない場合も早めにわかるということ。3週間かけて温めて、結局会ってもらえないよりも、1週間で「なんか合わなそうだな」とわかるほうが、時間も感情も消耗しない。


相手の話に、ちゃんと反応する


会う提案と同じくらい変えたのが、返信の作り方。


以前の私は「そうなんですね!」で終わらせていた。相手の話を受け取っているようで、実は流していた。


「先週、下北沢でライブ見てきました」

「そうなんですね!どんなライブですか?」


悪くはない。でもそこからもう一歩踏み込む。


「先週、下北沢でライブ見てきました」

「いいな!下北沢っていつ行っても独特の空気ありますよね。どんなバンドですか?ライブハウスとか?」


自分の感想を一言入れて、質問は一個にする。これだけで返しやすさが全然違う。相手が「この人ちゃんと聞いてるな」と感じるかどうかは、この小さな積み重ねの話だ。


あと、質問攻めにしない。「趣味は?好きな食べ物は?休日何してますか?」と矢継ぎ早に聞くのは、尋問に近くなる。ひとつ聞いて、答えをもらって、自分の話もちょっとする。その往復がリズムになると、会話が弾んでいる感覚が生まれる。


返信が来ないときの、待ち方


それでも、返信が途絶えることはある。


1日来なくて、2日来なくて。そういうとき、焦って「届いてますか?」「忙しいですか?」と送り続けるのは逆効果だ、というのは頭ではわかっていた。でも手が動いてしまう夜があった。


あるとき、Tinder経由で連絡を取っていた人から4日間返信がなくて、5日目に私は「最近お忙しいですか?」と一通だけ送った。返事は来なかった。


悔しかった。でも、一通だけ送ったことは後悔していない。あれ以上送っていたら、もっと傷ついていたと思うから。


返信がない相手を追いかける時間を、どこかで打ち切ること。それは冷たい判断じゃなくて、自分を守る判断だ。1通だけ確認して、それで動きがなければ縁がなかった。ちゃんと諦められる人間になるほうが、次に進む足が軽くなる。


フェードアウトは「失敗」じゃない


いくつかのことを変えてから、フェードアウトされる頻度はかなり減った。早めに会う提案をする、返信は自分の感想も入れる、返信が来ない相手を追わない。シンプルだけど、これを実行するのに半年くらいかかった。


でも今でも思う。フェードアウトされた経験は、無駄じゃなかった。あの2週間のメッセージを読み返したからこそ、何が一方通行だったか見えた。痛くなければ、気づけなかった。


恋愛って、傷つき方を更新しながら、少しずつ上手くなっていくものなのかもしれない。

この記事を書いた人

橘みあマッチングアプリ体験談ライター

27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。

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