恋のアーカイブ
マッチングアプリ攻略

話すのが苦手な私が、デートで会話を続けられるようになったコツ

沈黙が怖くて、うまく話せなかった。変えた3つのことを正直に書く。

·橘みあ·6分で読める

沈黙のたびに、心が縮んでいた


Pairsで知り合った彼と、初めて会う約束をしたのは2月の恵比寿だった。27歳、転職したばかりで、正直マッチングアプリに頼るしかなかった時期。プロフィールを何度も読み込んで、話題のリストまでスマホのメモに作っておいた。


それなのに。


待ち合わせのカフェに着いて10分もしないうちに、メモの話題を全部使い切った。頭が真っ白になって、彼が窓の外を見るたびに「あ、これが沈黙だ」と胸がざわついた。コーヒーカップに視線を落として、必死に何か話すことを探して、また変な話題をぶつけて。帰り道の恵比寿駅のホームで、「私ってつまらない人なのかな」という言葉が、喉の奥に静かにひっかかった。


あの感覚が、しばらく抜けなかった。


「話そうとしていた」という罪


3回ほど同じ失敗を繰り返したあと、ようやく気づいた。私は一体何をしていたんだろう、と。


振り返ると、ずっと「次に何を言うか」を考えながら話していた。相手が話している最中も、頭の中では次の自分のターンを準備していた。だから相手の話が全然頭に入ってこない。「で、何の話してたっけ?」みたいな顔をしていたと思う。相手にとってこれほど「つまらない」サインはない。


「会話を盛り上げなきゃ」「楽しませなきゃ」という強迫観念が、かえって会話をぎこちなくしていた。


聞く、ただそれだけ


変えた最初のことは単純だった。「話す」ことをやめて、「聞く」ことだけに集中する、それだけ。


with で知り合った人と行った中目黒のイタリアンで、初めてそれを試した。相手が仕事の話をしていたとき、「へえ、それって具体的にどういう場面ですか?」と聞いてみた。答えてくれたので、「そのとき、自分ではどう思いました?」とまた聞く。それだけ。


「マジで?それ、めちゃくちゃ大変だったんじゃないですか」と返したら、彼が少し嬉しそうな顔をした。


話すことを考えるのをやめた途端、不思議なことに次の質問が自然に浮かんでくる。相手の話の中に、続きを引き出す糸口が必ずある。それを素直に拾うだけでよかった。聞き上手は話し上手より、ずっと希少だと思う。うまく話せる人はそこらじゅうにいるけど、本当に聞いてくれる人はなかなかいない。


沈黙は、敵じゃなかった


「次の話題を出さなきゃ」と思った瞬間に、たいてい失敗する。


あるとき、吉祥寺の公園の近くのカフェで、ちょうど外に猫が通りかかった。話が途切れて、ふたりで窓越しに黙って猫を目で追った。5秒か10秒か。それだけ。


「可愛かったですね」と彼が言って、自然に次の話が始まった。


あの沈黙は全然「失敗」じゃなかった。むしろ「一緒にいてラクだな」という感覚を共有できた瞬間だったと、今は思う。沈黙を埋めようと焦って関係ない話題を突っ込む方が、よほど不自然だった。飲み物を一口飲む、窓の外を見る、ただそこに一緒にいる。それでいい時間がある。


沈黙に耐えられるかどうかは、その場の居心地の良さのバロメーターでもある。なんでも話で埋めようとすると、かえってその居心地を壊してしまう。


失敗談は、最高の武器だった


これが一番効いた。


「先週ね、コンビニで傘買ったのに、家に置いてきたやつが4本あることに気づいて」と話したとき、相手が「あー!わかる、俺も!」って笑った。その「わかる」が出た瞬間の空気の変わり方が、忘れられない。


完璧に見せようとしていた時期、話題は全部「無難で当たり障りのないもの」だった。趣味、仕事、休日の過ごし方。情報交換みたいなデートが続いた。でも失敗談を話し始めてから、会話に体温が戻ってきた。


自分のちょっとダメなところを見せると、相手も「自分もそういうとところあるな」と思いやすくなる。完璧な人の前では、人は少し背筋を伸ばしてしまう。ちょっとだけ崩れた人の前で、ようやくリラックスできる。


下北沢のバーで5回目のデートのとき、「なんか話しやすいんですよね」と言われた。何か特別なことをした夜じゃなかった。ただ、仕事でやらかした話を笑いながら話しただけだった。


「また会いたい」と言われるようになった理由


3つのことを変えてから、帰り道の感触が変わった。


「また会いたい」と言われる回数が増えた。「話してて楽しい」というメッセージが届くようになった。でも、私が磨いたのは「話し方」じゃない。発音でもなく、語彙でもなく、話題の豊富さでもなく。


会話に対する「向き合い方」だけが変わった。


話すことが苦手な人ほど、「うまく話さなきゃ」というプレッシャーを自分にかけすぎている気がする。でも相手は、うまい話を聞きたいわけじゃない。ちゃんと自分を見てくれているか、それだけを確かめたくてデートに来ている。


話すのが苦手なままでいい。聞くことが得意な人になれば、それで十分すぎる。


沈黙を怖がらなくなった日から、デートが少しだけ、楽しくなった。

よくある質問

デートで沈黙が続いたときどうする?
沈黙を恐れず、相手の話を引き出す質問を用意しておくことが効果的です。相手の趣味や仕事について事前にリサーチし、具体的な質問をすれば会話が自然に続きます。
話下手でもデートで会話を続けるコツは?
相手の話に共感し、追加質問することが重要です。自分が話さなくても相手が話しやすい環境を作ることで、会話は自然に続きます。また事前に話題を準備しておくと安心です。
デートで何を話したらいい?話題がない場合は?
相手の職業、趣味、好きな食べ物、最近のニュースなどが無難な話題です。相手の話から派生させて質問することで、準備なしでも会話が広がります。焦らず相手のペースに合わせましょう。

この記事を書いた人

橘みあマッチングアプリ体験談ライター

27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。

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