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遠距離恋愛を2年続けた。続けられた理由と、難しかったこと

東京と福岡。月1回会う遠距離を2年続けた。続けられた理由を正直に振り返る。

·橘みあ·6分で読める

東京と福岡、2年間の遠距離


Pairsで出会って半年後、彼の転勤が決まった。


「福岡に行くことになった」とLINEが来たのは、付き合って6ヶ月目のある夜。23時を過ぎていた。画面を見ながら、しばらく何も打てなかった。悲しいというより、胸の真ん中あたりが重くなる感覚。「そうか、遠距離か」と声に出してみたら、思ったより自分が落ち着いていて、それがまた少し怖かった。


次の週末、二人で中目黒を歩いた。目黒川沿いのカフェに入って、どうするかを話した。「続けたい」と彼が言って、「私も」と返した。たった3秒の会話だった。でも、あの3秒が2年間の土台になった。



一番しんどかったこと


遠距離をやってみてわかったのは、「会えない」より「日常を共有できない」方がずっとこたえるということ。


「今日こんなことあってさ」を、その場で話せない。吉祥寺で偶然かわいい猫カフェを見つけた話も、職場の先輩がちょっとひどかった話も、全部テキストか電話になる。伝わるけど、温度が変わる。笑い話はトーンが届かないし、愚痴は文字にすると余計に暗くなる。「まあいっか」って流せるはずだったことが、送ろうとした瞬間に「大げさに見えるかな」と思ってやめる。そういう小さな省略が積み重なっていく。


月に1回、彼が東京に帰ってくる日は最初から最後まで密度が高かった。渋谷で待ち合わせして、夜は恵比寿か中目黒で食事して、次の日の夕方には羽田に送っていく。その36時間の中に、1ヶ月分の話を詰め込もうとした。「この話、早くしたかった」という話が多すぎて、1日では追いつかない。話している途中で彼の帰りの時間が近づいてくる。喉の奥に何かつかえたまま、手を振る。その繰り返し。


3回目の再会のとき、私はちょっと泣いた。「うまく話せなかった」と言ったら、彼が「えー、全然そんなことなかったよ」と言って、そのズレが余計につらかった。



それでも続けられた理由


ルールを作ろうとしたことがあった。「週3回は電話しよう」「LINEは必ず当日中に返す」みたいなやつ。でも、2ヶ月くらいで自然に崩れた。彼の仕事が立て込む時期があって、私の側もそういうときがあって、ルールが「守れていない」という罪悪感に変わっていった。


ルールを手放してから、少し楽になった。


続けられた理由を振り返ると、4つのことが浮かぶ。


1. 「次に会う日」が常に決まっていた。次の予定があるから、今の寂しさに耐えられた。何も決まっていない状態で「また来月ね」と手を振るのと、「11月23日に会う」と知っている状態で手を振るのは、体感がまったく違う。日付は、気持ちのアンカーだった。


2. お互いの生活に干渉しすぎなかった。「なんで返信遅いの」より「忙しいんだね」を選ぶ。これが意外とむずかしくて、でも意外と大事だった。遠距離は、相手の生活が見えないからこそ想像が暴走する。深夜に既読無視が続くと、頭の中でいろんなシナリオが走り始める。でも彼も私も、それを言語化してぶつけることをあまりしなかった。信頼というより、干渉するエネルギーがもったいなかった、というのが正直なところかもしれない。


3. 会うときは、非日常にした。東京に彼が帰ってきたとき、いつも同じ店に行くのをやめた。行ったことのない街に行って、知らない店に入る。下北沢でふらっと入ったジャズバーが思いのほかよくて、二人で「マジで?こんなとこあったの」と笑った夜がある。非日常の空間は、二人の感覚をリセットしてくれた。「日常の積み残し」を消化しようとするのではなく、その時間そのものを完結させる。それができるようになってから、会う36時間が変わった。


4. 「遠距離が終わる見通し」を共有していた。彼の転勤には期限があって、2年後には東京に戻ってくる可能性が高かった。その「かもしれない」が、私たちの地図になっていた。遠距離を「今の形」として受け入れられたのは、ゴールが見えていたから。ぼんやりでもいい、霧の中に出口があると知っているかどうかで、全然違う。



2年後


彼が転勤期間を終えて、東京に戻ってきた。


今は同じ街にいる。近くにいることが当たり前になって、2年間の遠距離がまるで遠い話みたいだ。「あのときって大変だったよね」と言おうとして、なんだか上手く言えない。大変だったのは本当で、でもそれだけじゃなかった気がして、言葉が着地しない。


近くにいると、「日常を共有できる」ありがたさが染みる。「今日こんなことあった」をその夜に話せる。それだけで、こんなに違う。


遠距離をしていなかったら、気づかなかったことだと思う。



遠距離に迷っているなら


「続けられるかどうか」より先に、「終わりが見えているかどうか」を確かめてほしい。


いつまでこの形なのかわからない遠距離は、消耗する。先が見えないまま寂しさを積み上げていくのは、じわじわと体力を削る。ゴールが見えている遠距離は、乗り越えられる。それは経験した側からの、正直な感覚。


ルールより意志。管理より信頼。それが私たちが選んだ形だった。


遠距離は、選び続けることが前提の恋愛だ。会えない日々も、「この人を選んでいる」という選択の連続だと思えたとき、初めて続けられる気がした。

よくある質問

遠距離恋愛はどのくらい続くのが平均?
平均継続期間は1~2年程度とされていますが、月1回の定期的な会面と連絡頻度、将来の同棲計画があれば継続しやすくなります。続けられるかは工夫次第です。
遠距離恋愛を2年続けるコツは何か?
定期的な面会予定を立てる、毎日の連絡を習慣化する、将来のゴール設定が重要です。また相手を信頼し、会えない時間も充実させることで心の負担が軽くなります。
遠距離恋愛が辛い理由と対処法は?
孤独感や不安が主な悩みです。対処法として、頻繁なビデオ通話、共通の趣味を見つける、会う日を楽しみにする工夫が効果的。心がツラい時は素直に話し合うことが大切です。

この記事を書いた人

橘みあマッチングアプリ体験談ライター

27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。

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