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好きな気持ちを維持できなかった夜。後悔してやり始めたこと

Pairsで知り合い付き合い始めた27歳の秋、最初の3ヶ月は何もかも新鮮だった。半年を過ぎたころから「慣れ」が来た——恋愛のマンネリは全員に来る。好きな気持ちを長続きさせるために実際にしていたことの話。

27歳・女性の体験
·橘みあ·6分で読める

正直に言う。3ヶ月は新鮮だったのに、続かなかった。


好きな気持ちが続かないのは、おかしいことじゃない


Pairsで知り合った彼と付き合いはじめたのは、27歳の秋だった。


最初の3ヶ月は、何もかもが新鮮だった。彼が送ってくるLINEのひとつひとつに意味を探して、既読がついた瞬間に胸が跳ねた。恵比寿のイタリアンで向かい合って、ワインを飲みながら「この人のこと、もっと知りたい」と思った夜のこと、まだ覚えている。


でも、半年が過ぎたころ。


「なんか、最近ドキドキしないな」と気づいて、喉の奥に何かがつかえた。



「慣れ」と「冷め」を混同していた


当時の私は、このふたつの区別がついていなかった。


ドキドキしない=冷めた、と単純に思い込んでいた。だから「私、もう彼のこと好きじゃないのかも」とひとりで結論を出しかけていた。


友人に話したら、「えー、でも会いたいとは思うんでしょ?」と聞かれた。


「……思う」


「じゃあ冷めてないじゃん」


そのひとことで、少し頭が冷えた。


慣れているのと、冷めているのは、まったく別の話だ。慣れというのは、一緒にいることが落ち着く状態のことで、不安がなくて、安心できる。ドキドキが薄れるのは、関係が深まったサインでもある。冷めるというのは、会いたいと思わなくなること、一緒にいても楽しくないこと。私は前者だったのに、後者だと思い込んでいた。


そこに気づいたとき、「じゃあどうすれば好きな気持ちを維持できるんだろう」と、はじめてちゃんと考えた。



相手の「新しいところ」を意識的に探した


付き合いが長くなると、相手のことを「わかった気」になる。


好きな食べ物、苦手な人間関係のパターン、休日の過ごし方。ある程度見えてくると、脳が自動的に「もう知っている」モードに入る。そうなると、相手を「見なく」なる。


ある日、彼と中目黒を散歩していたとき、古い建物の前で彼が急に立ち止まって、「この建築、好きなんだよね。昭和の団地っぽい感じ」と言った。


マジで?と思った。彼がそういうものに興味があるなんて、半年付き合って初めて知った。


「なんで好きなの?」と聞くと、「なんかさ、人が暮らした跡って感じがして」と彼はちょっと照れながら言った。


そのとき、久しぶりに「この人のことが気になる」という感覚が戻ってきた。ドキドキというより、もっと静かな好奇心。でもそれは確かに「好き」の感情だった。


それからは意識的に「この人のまだ知らないこと」を探すようにした。話を聞くときに、知っている前提で聞かない。「どう思う?」と聞いてみる。そうすると、半年以上一緒にいる相手でも、まだ知らない側面がちゃんとある。



ひとりの時間が、会いたい気持ちを作る


付き合いたての頃は「できるだけ会いたい」だったのに、慣れてくると「まあ今週は会わなくてもいいか」になっていった。


これ自体は悪いことじゃない。でも当時の私は、会わない週が続いても何も感じなくなっていることに、なんとなく不安を覚えていた。


試しにあえてひとりの時間を充実させてみることにした。


下北沢のカフェで友人とごはんを食べたり、ずっと積んでいた本を読んだり、ひとりで映画を観に行ったり。彼とは別の世界で、自分の時間をちゃんと持つようにした。


そうしたら、次に会う前日の夜、「明日会えるの楽しみだな」という気持ちが自然と来た。


距離がある分、恋しさが生まれる。ずっと一緒にいると恋しさが薄れる。それは当たり前のことで、責めることじゃない。ただ、一緒にいない時間の使い方が、「また会いたい」の気持ちをつくっていた。



「ありがとう」を省略しなかった


これが一番地味で、一番効いた。


慣れてくると、してもらって当然、という感覚が無意識に育つ。彼が迎えに来てくれても、ごはんを選んでくれても、「まあそういうもんか」で流してしまう。


あるとき、彼が仕事終わりに疲れているはずなのに、私の最寄り駅まで来てくれた。何気ない夜だった。でも私は意識的に「来てくれてありがとう、嬉しかった」と言った。


彼が少し驚いた顔をして、「そんなこと言われると思ってなかった」と言った。


「えー、じゃあ今まで言ってなかったってこと?」


「まあ、ほぼ」


笑えた。お互いに。でもそのやりとりで、「ちゃんと大事にしてもらってる」を自分でも再確認できた。感謝を声に出すことは、相手のためだけじゃない。自分の中の「この人が好き」という気持ちを、自分でもう一回確かめる行為だった。


読者の方がすぐ試せることを挙げるなら、こんな感じになる。


1. 「この人のまだ知らないこと」を週1回意識して探す。話すテーマを少し変えてみるだけでいい。

2. 毎週必ず会うルールをやめて、会いたいと思ったときに会う。それだけで「恋しさ」の感覚が戻る。

3. してもらったことに「ありがとう」を省略しない。小さいことでいい。「ごはん選んでくれてよかった」でも十分。



「ドキドキしない」は終わりじゃなかった


最初の3ヶ月のあのドキドキは、もう来ない。


それでいい、と今は思っている。


あの頃のドキドキは、知らないことへの緊張と期待が混ざったものだった。今あるのは、もっと静かで、もっと根っこに近い感覚。「この人と一緒にいたい」という、揺れない気持ち。


慣れを「安心」として受け取れるようになったのは、慣れと冷めの違いを知ったからだ。そして好きな気持ちを維持するためにしたことは、大きなことじゃなかった。相手を見続けること、自分の時間を持つこと、感謝を声に出すこと。それだけだった。


ドキドキが消えた日を、終わりだと思わなくていい。今でも迷うことがある。でも、戻りはしない。

この記事を書いた人

橘みあマッチングアプリ体験談ライター

27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。

#学び#マンネリ#長続き

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