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恋愛体験談タップル

タップルで出会った人と7回デートして気づいた、このアプリの本質

ライトな出会いのつもりだった。7回デートして本気になって、でも彼の言葉に止まれなかった。

22歳・女性の体験
·橘みあ·4分で読める

ライトな出会いのつもりだった。7回デートして本気になって、でも彼の言葉に止まれなかった。


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タップルをダウンロードしたのは、去年の6月。渋谷のカフェで友達がスマホを見せてくれて、「これが一番気軽だよ」って言った。Pairsは婚活っぽくてプレッシャーだし、Tinderは怖い。タップルはちょうどいい、って。


27歳の私には、「ちょうどいい」という言葉がすごく刺さった。



タップル体験談のはじまり、「重くなりたくない」という出発点


マッチングアプリを使う自分を、正直どこかで格好悪いと思っていた。そういう気持ちを薄めてくれるのがタップルの雰囲気だった。趣味でつながる、という建付けが好きだった。


プロフィールに「映画・下北沢・エスニック料理」と書いた。好みの映画の趣味が合う人とだけ話せればいい、くらいの温度感で始めた。


最初の1週間で10人以上とマッチした。みんなメッセージは軽くて、「どんな映画好きですか?」「下北沢よく行くんですか?」そんな会話が続いた。「重くない」って思った。同時に、「浅い」とも思った。


そこに現れたのが、ケンタだった。



7回のデート、距離がじわじわ縮まるプロセス


最初のメッセージが「君のプロフィール、絵のセンスがあるね」だった。写真の構図を褒められたのは初めてで、思わず「マジで?」と打ち返してしまった。


1回目のデートは吉祥寺。映画の話をしたら3時間経っていた。ケンタは29歳で、デザインの仕事をしていた。話し方が静かで、でも言葉を選ぶのが丁寧で、なんか違う、と思った。


2回目は中目黒を歩いた。3回目は恵比寿でご飯を食べて、4回目は彼が「ここ好きかも」と言っていた下北沢の小さなライブハウスへ。デートのたびに「好きな場所」をひとつずつ教えてくれた。それがとても嬉しかった。


5回目のデートのあと、帰り道に手をつないだ。


どこからが付き合っているのかわからないまま、6回目、7回目とデートは続いた。私の中ではもうとっくに「彼氏」だったけど、なんとなく確認できなかった。タップルで出会ったことの「軽さ」が、なぜかずっと抜けなかった。



23時のLINEで止まれなくなった


7回目のデートから3日後、23時に彼からLINEが来た。


「俺、他にも会ってる子がいて。どうするか、まだ決めてないんだよね」


スマホを持ったまま、しばらく動けなかった。喉の奥に何かつかえたみたいになって、文字が霞んで見えた。「え」とだけ打って、返信が来るまでの15分がやたら長かった。


「ちゃんと話したい、今度会える?」


その夜、眠れなかった。怒っているわけじゃなかった。ただ、自分がどれだけ本気になっていたかを、急に全部知ってしまった感じがした。


翌日の夜、渋谷で会った。ケンタは正直だった。タップルで同時期に話し始めた子がいて、そっちとも4回くらい会っている、と。「どっちと続けたいかを決めるのに、正直に言うべきだと思った」と彼は言った。


「えー、そういうのって言っていいの」と私は言った。笑いながら言ったけど、笑える状態じゃなかった。



タップル体験談から見えた、このアプリの「本質」


その夜、帰りの電車の中で、ぐるぐる考えた。


タップルの出会いは、軽い。それはアプリの雰囲気がそうだし、私自身がそう選んだ。「重くなりたくない」と思ってダウンロードして、「ちょうどいい温度感」を求めていた。


でも人間は、7回会ったら本気になる。少なくとも私はなった。


ケンタが悪いとは思わなかった。彼もタップルの流儀の中にいた。複数と会うのも、まだ決めていないのも、このアプリの使い方として間違っていない。問題は、私だけが途中でルールを変えていたこと。


「気軽に始めたのに、いつから本気になったんだろう」


そう思ったとき、逆に気づいた。本気になったのは3回目か4回目だったと思う。中目黒を歩いて、彼が好きな本の話をしてくれたあのとき。でも、タップルで出会ったという事実が、私に「まだ軽い段階だ」と思い込ませていた。


アプリのトーンと、自分の感情のズレ。それを確認しないまま進んだことが、あの23時のLINEにつながった。


結局、ケンタとは会わなくなった。彼が「もう少し時間をくれ」と言い、私が「それは無理」と返した。泣きながら打ったけど、送信ボタンは迷わず押せた。



今、タップルをもう一度使って変えた3つのこと


あれから2ヶ月後、またタップルを再開した。アプリは消していなかった。


変えたのは、使い方の前提だった。


1. 3回会ったら、自分の気持ちを確認する。「これは好きなのか、楽しいだけなのか」。答えが「好き」なら、相手の温度感を確かめる会話をする。


2. 「他にも会ってる人いますか」と聞くのをやめない。聞きにくいのは知っている。でも聞かないまま本気になる方が、ずっと痛い。


3. アプリのイメージで自分の気持ちを安売りしない。タップルがカジュアルだとしても、私の感情はカジュアルじゃなくていい。


今は、29歳の編集者の人と3回会っている。恵比寿のワインバーで話すのが楽しくて、「今日楽しかった」と送ったら「俺も」と返ってきた。


あのLINEに比べたら、なんと素直な「俺も」だろうと思った。



20代でタップルを使うなら知っておきたいこと


体験談として書いたけど、これを読んでいる人に伝えたいことがある。


タップルはカジュアルな出会いのアプリだけど、カジュアルな感情しか生まれない場所じゃない。むしろ、趣味でつながる設計のせいで、テンポよく仲が深まる。気づいたら本気、というのは20代のタップルユーザーにかなり多い話だと思う。


「軽く使えるから」という入口の感覚を、途中で見直すタイミングが必要だった。それが4回目だったのか5回目だったのかは今でもわからないけど、少なくともあの23時より前に確かめるべきだった。


好きになった自分を責めることはしなかった。ケンタと7回デートしたことも、後悔していない。ただ、「アプリの雰囲気に引っ張られて、自分の気持ちを後回しにしない」ということは、覚えておこうと思った。


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気軽に始めた出会いが本気になる瞬間、それはアプリが決めるんじゃなくて、いつだって自分の心が先に動いている。

この記事を書いた人

橘みあマッチングアプリ体験談ライター

27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。

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