男性目線でマッチングアプリの本音を書く
100件いいねを送って、1件もマッチしなかった週がある。男性がマッチングアプリで感じるしんどさと、そこからマッチング率を変えた具体的な方法。男性目線の体験談として正直に書く。
100件いいねを送って、0件だった。
友人のタカシがPairsを3ヶ月使った話を聞いたとき、一番印象に残ったのはこの数字だった。日曜日の夜、新宿のドトールで向かい合ったタカシの顔は、少し疲れていた。コーヒーカップを両手で包みながら、「正直、心が折れかけた」と言った。
100件。一件一件プロフィールを読んで、コメントを考えて送ったいいねが全部、返ってこなかった。数字で見るとシンプルだが、その裏にある時間と感情の消耗は、数字以上のダメージがあった。
「自分は出会える人間なのか」。タカシは苦笑いしながらそう言った。笑っていたけど、声が少しかすれていた。
男性がマッチングアプリで直面する構造的な問題
男性がマッチングアプリで一番しんどいのは、「動かないと何も始まらない」という構造だと思う。
多くのアプリで、男性はいいねを送らないとマッチングが生まれない。女性からいいねが来ることは稀で、来たとしても相手を選んでいいねを返すのも自分だ。動かなければ誰とも出会えない。
いいねを送り続ける精神力
Pairsの無料プランでは1日1いいねしか送れない。有料にしても、送ったいいねが返ってこない日が続くと「自分には価値がないのか」という気持ちになってくる。胃のあたりがじんわり重くなる感覚を、タカシは「毎朝スマホを見るのが怖くなった」と表現していた。
通知が来ないスマホを見つめる時間の長さ。それは、「選ばれていない」という事実と毎日向き合わされる時間だ。
メッセージを先に送る暗黙のルール
マッチングが成立しても、最初のメッセージを送るのは「男性から」という暗黙の了解がある。「何を送ればいいか」「どう始めれば返ってくるか」を毎回考える。
テンプレを使うと反応がない。「はじめまして、プロフィール読んでいいなと思いました!」を5人に送って、返信は0件。一方で個別に書くと1通あたり10分以上かかる。それを毎日3〜5通。仕事終わりに、恵比寿の自宅で一人でメッセージを打ち続ける夜が続いた。
課金コストの問題
Pairsのスタンダードプランは月約3,600円。Omiaiも同程度。複数のアプリを使えば月1万円を超える。「投資」として考えれば納得できるが、マッチングが少ない月には「お金を払って傷ついている」という感覚になる。
タカシは3ヶ月で約3万円使った。「3万円で会えた人数は4人。1人あたり7,500円。高い居酒屋に行った方がよかったかも」と計算して、自分で苦笑していた。
マッチング率2%から変えた3つのこと
タカシは4ヶ月目に大きく方針を変えた。結果として、マッチング率が2%から12%まで上がった。やったことは3つだけだった。
① プロフィールに「会話の入口」を作った
趣味の羅列をやめた。「アウトドア好き」という一行を消して、「先月、奥多摩の鋸山に登ったら道を間違えて2時間余分に歩いた」という一行に変えた。
これを見た人から「大丈夫でしたか?笑」「え、2時間も?笑」という返しが来るようになった。プロフィールは「自分の説明書」じゃなくて「話しかけてもらうための罠」だと気づいた瞬間、書き方が変わった。
② いいねのコメントを毎回個別に書いた
面倒だった。でも「このプロフィールの○○が気になって」という1行を添えるだけで、返ってくる確率が明らかに変わった。
「カフェ巡りが好きって書いてましたが、最近行った中で一番よかったお店ありますか?」。これだけで、返信率が倍になった。相手のプロフィールの中から「質問できる部分」を1つ見つけて、そこに触れる。やり方は単純だけど、やっている人が少なかった。
③ 「会いたい」を急がなくなった
早く会いたいという気持ちを前面に出すと、相手が構えてしまうことが多かった。「もし気が向いたら」くらいの温度感で提案すると、相手も楽に動けるようだった。
「来週あたり、もし時間あればご飯でも行きませんか」と「来週どこか空いてる日ありますか!」では、受け取った側の感じ方が違う。前者の方が相手に逃げ場を残している。断りやすい誘い方の方が、結果的にOKが出やすかった。
初めて「また会いたい」と言われた日
タカシがプロフィールを変えて1ヶ月後、吉祥寺のイタリアンで会った女性から、帰り際に「また会いたいです」と言われた。
「泣きそうになった」とタカシは言った。「半年間ずっと、自分から誘う側だった。初めて相手から言ってもらえて、嬉しいとかじゃなくて、胸の奥がぎゅっとなった」
マッチング数が少ないことは、あなたの人間としての価値を反映していない。アプリの構造上、女性より男性の方がマッチングしにくい。それは設計の問題であって、魅力の問題じゃない。
男性に伝えたいこと
続けることと、改善し続けること。この2つだけが、最終的に出会いを作っていく。
うまくいかない期間は誰にでもある。ただ、うまくいかない間に「何かを変えよう」と動ける人と、「自分には向いていない」と止まる人では、3ヶ月後に全然違う景色が見えている。
タカシは今、あの吉祥寺の女性と付き合っている。「100件送って0件だった週」の話を、彼女に笑いながらしたらしい。「え、そんな時期あったの?」と驚かれたという。
折れかけた場所から始まった関係が、一番強かったりする。
この記事を書いた人
27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。