有料プランに課金した夜、後悔して変わったこと
Pairsを無料で3ヶ月使って「このまま変わらない」と感じ、月3,600円に課金した。翌日から何かが変わった——有料プランへの課金がマッチングアプリ攻略として機能するのか、アプリとの向き合い方を含めて正直に書く。
正直に言う。3ヶ月無料で変わらなかったのに、課金したら変わった。
無料期間のいいね数は、毎日1件だった。「いいね」を送りたい人が複数いても、1日1件しか送れない。マッチングしてもメッセージを先に送れない(男性の場合、有料でないと送れない)。やりとりできる範囲が狭すぎた。
月3,600円のスタンダードプランに入った翌日、何かが変わった気がした。
課金して実際に変わったこと
「いいね」を気にせず送れるようになった。無料のときは「1日1件しか送れないから、この人がベスト」と考えながら選んでいた。1件を選ぶたびに「他の人は明日以降に回す」という消去法が発生していた。有料になってから、気になった人全員に送れる。選択肢が広がった分、「この人が合うかどうか試してみよう」という姿勢になれた。
マッチング後にこちらからメッセージを送れるようになった。男性は有料プランでないとマッチング相手にメッセージを先に送れない。これが解除されてから、待ち時間が消えた。マッチした当日に会話を始められる。当日に始めた会話は、2日後に始めた会話より返信率が高かった。熱が冷める前に動ける、ということだ。
誰からいいねが来たか見られるようになった。無料では誰からいいねが来たか見えない。有料になるとそれが見えて、「この人は自分のどこに反応したか」を考える余地が生まれた。向こうからいいねを送ってきた人には、返したときにマッチしやすかった。
変わらなかったこと
課金がマッチング数を劇的に増やしたかというと、そうではなかった。
有料機能が使えるようになっても、プロフィールの質が変わらない限り、いいねを返してもらえる確率は変わらない。写真とプロフィール文が相手に刺さらなければ、どれだけいいねを送っても届かない。
課金した最初の2週間、いいね数は増えたが返ってくる数は大きく変わらなかった。「これは課金の問題じゃなくてプロフィールの問題だ」と気づいて、プロフィール文と写真を見直した。そこから変わった。
課金の前にプロフィールを整えることが先だった、というのが正直な感想だ。
課金を続けるべき人、やめていい人
続けるべき人は、毎週アプリを開いて積極的にやりとりしている人だ。課金の費用対効果が出るのは、活用頻度が高い場合だけだ。週に1回開くかどうかの使い方では、月3,600円は割に合わない。
やめていい人は「とりあえず課金してみた」で、アプリを開く頻度が減っている人だ。課金すること自体が目的になってしまっている。「有料だから使わないともったいない」という気持ちで開くアプリは、使い方が受け身になる。
3ヶ月の有料期間を経て、退会したのは「目的が果たせたから」だった。有料プランの費用は、その期間に出会った人との時間の対価として考えれば、妥当だったと思う。
恋愛にお金を使うことを、無駄だと思ったことはない。問題はそのお金が、本当に自分の行動と連動しているかどうかだ。
課金前にやるべきだった「無料でできること」
振り返ると、課金する前にやれたことがあった。
三軒茶屋の行きつけのカフェで、アプリの先輩に相談したとき、「プロフィール写真を変えるのが先だよ」と言われた。当時の写真は会社の飲み会で撮った集合写真をトリミングしたもので、背景にビールジョッキが映っていた。
写真を中目黒の目黒川沿いで撮り直した。自己紹介文も「映画と音楽が好きです」から、「日曜の朝に珈琲淹れながらback numberを聴くのが好きです。先週は『花束みたいな恋をした』を4回目なのに泣きました」に変えた。具体的にしたら、メッセージの質が変わった。
「課金して出会いの数を増やす」前に、「今のプロフィールで会いたいと思ってもらえるか」を確認する方が先だ。お金を使う順番を間違えると、有料プランの効果は半減する。
課金してから「やめ時」がわからなくなる問題
有料プランに入ってから、解約のタイミングがわからなくなった。「来月こそいい人と会えるかもしれない」という期待で、自動更新を3ヶ月続けた。恵比寿のカフェで一人でスマホを見ながら、「今月も課金したのに何も変わってない」と思った瞬間、みぞおちのあたりがキュッと縮んだ。
課金のやめ時は、「アプリを開くのが義務になったとき」。ワクワクして開いているうちは払う価値がある。義務感で開くようになったら、お金を払っているのに報われない感覚が蓄積して、自己肯定感が下がる。
1ヶ月使ってみて「行動が変わったか」を振り返る。いいねを送る回数が増えたか。メッセージの返信率が上がったか。実際に会えた回数が増えたか。どれも変わっていなければ、課金じゃなくてプロフィールの見直しが必要だということだ。
払った金額が教えてくれたのは、相手の価値じゃなく、自分の本気度だった。
有料プランの「費用対効果」を数字で見た結果
3ヶ月間の課金総額は10,800円。その期間に会った人数は4人。1人あたり2,700円。吉祥寺のランチ1回分だと考えれば安い。でも、「この4人と出会えなかったら何も変わらなかった」のかと聞かれると、正直わからない。
結局、有料プランで変わったのは「行動量」だった。無料のときは1日1いいねだったのが、課金してから1日10いいね送れるようになった。行動量が増えた分、確率が上がった。でもそれは「課金の力」じゃなくて「課金をきっかけに動いた自分の力」だ。
友達は無料会員のままでPairsで彼女ができた。写真とプロフィール文を5回書き直して、いいねの返答率を上げた。「課金=正義」じゃない。土台がないまま課金するのは、エンジンのない車にガソリンを入れるようなものだ。
代官山のカフェで課金について相談されたとき、「まず無料でできることを全部やったか?」と聞くようになった。写真は3パターン試したか。自己紹介文は書き直したか。趣味欄は具体的か。それをやってから課金した方が、効果は倍になる。
これを読んでいる人のほうが、答えを持っているかもしれない。
この記事を書いた人
27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。