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マッチングアプリをやめるべき時の話

Pairsを使い続けて11ヶ月、退会を考えながらも「可能性が消える気がして」やめられなかった。特定の誰かと付き合ったわけでもなく退会を決めた日、気持ちが軽くなった——マッチングアプリをやめるべき時の判断基準。

27歳・女性の体験
·橘みあ·5分で読める

正直に言う。11ヶ月使い続けたのに、やめると決めた。


途中で何度かアプリを開かない時期があったが、「退会はしていなかった」。理由は「やめてしまうと、可能性が消える気がした」から。アプリをアンインストールすることと退会することの間で、何度も迷った。


退会を決めたのは、特定の誰かと付き合ったからではなかった。


やめると決めた理由


「アプリを開くことが苦痛になっていた」。


最初は楽しかった。新しい人のプロフィールを見るのが刺激的で、マッチングの通知が嬉しかった。でも10ヶ月を過ぎたころから、スマホを開くたびに「また誰か判断しなければいけない」という感覚になっていた。


「楽しいから続けている」ではなく「やめると機会を失う気がするから続けている」という動機に変わっていた。それに気づいたとき、「これはもうやめていいサインだ」と思った。


ある夜、寝る前にアプリを開こうとして、手が止まった。「何のために開くんだろう」という問いが浮かんで、答えが出なかった。出会いを探すため、のはずなのに、「開かなかったら損するかもしれないから」という気持ちになっていた。それは最悪の理由だった。


友達に話したら「それ、ソシャゲと同じだよ」と言われた。ログインボーナスが怖くてやめられない感覚。課金はしていないが、時間と精神力を払っていた。その夜、退会ボタンを押した。アカウント削除の確認画面が出て、一瞬迷った。でも押した。3タップで終わった。


マッチングアプリをやめるべきタイミング


アプリを開くことがストレスになっている

マッチングアプリは「楽しく使えている間」が一番うまく機能する。義務感や疲弊感で続けているなら、休止または退会が適切だ。


複数の人と同時進行する気力がなくなっている

マッチングアプリは基本的に「複数人と並行してやりとりする」構造だ。それに疲れた状態で続けても、誰に対しても誠実になれない。


5人と同時にやりとりしていた時期、誰かへのメッセージを書きながら「この人は誰だったっけ」と思ったことが1回あった。同時進行の弊害は、一人一人への解像度が下がることだ。その状態が続いているなら、人数を減らすか、一度やめるかを考えた方がいい。


特定の誰かに絞りたいと思い始めている

アプリで出会った一人と「この人と付き合いたい」と思ったなら、それがやめ時だ。他の候補者と並行して進める必要はない。


リアルでの出会いを取り戻したいとき

アプリに依存しすぎると、リアルで出会える人に気づかなくなる場合がある。「職場の誰かが気になる」「友人の紹介がある」という状況になったとき、アプリを休止することで自分のアンテナが動きやすくなる。


ひとつ付け加えると、「疲れた」と「やめどき」は少し違う。一時的な疲れなら休止でいい。ただ、「疲れているのにやめる決断ができない」という状態が2週間以上続いているなら、それはもうやめどきのサインだ。休止ボタンがあるアプリもあるし、完全退会しなくてもいい。でも私の場合、休止を選んでも「まだ見ようかな」と開き続けることがわかっていたから、退会を選んだ。


やめた後に起きたこと


退会した翌日、スマホを開いたときに「見るアプリがない」という新鮮な感覚があった。


電車の中で人を見るようになった。街を歩いていて、目が合う人がいた。それだけのことが、11ヶ月ぶりに「リアルで出会う」という感覚に戻してくれた。


コンビニで後ろに並んだ人と少しだけ話した。近所のカフェで読書していた人の本が気になって、「何を読んでるんですか」と聞いてみた。そんな小さなことが、アプリをやっていた11ヶ月間には起きていなかった。スマホを見ながら歩いている間、周りのことを全部見逃していたのかもしれない。


下北沢の古着屋で、同じジャケットを手に取った人と30秒だけ話した。「それいいですよね」「でも着こなせる気がしなくて」「わかります、私も」——それだけの会話だったが、久しぶりに顔を上げて話した感覚があった。アプリを退会してから2週間後のことだった。リアルの感度が戻ってきていた。


アプリをやめることは、終わりじゃなかった。別の出会い方を始めることだった。


あなたが「もうやめていいかな」と思い始めているなら、それがやめ時かもしれない。


やめると決めた夜、アプリよりずっと星がきれいだったのに。

この記事を書いた人

橘みあマッチングアプリ体験談ライター

27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。

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