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「信頼できる人か」を見極めた夜。迷って判断した3つのこと

Pairsで3回目のデートに「誠実に生きることが大事」と言った人がいた。その人を信頼した。後で裏切られた——言葉より行動を見る。信頼できる人かどうかを見極めるために、時間をかけて確認してきたことの話。

27歳・女性の体験
·橘みあ·7分で読める

正直に言う。「誠実に生きる」と言ったのに、習慣が違った。


正直に言う。私、人を見る目がなかった。


Pairsを始めたのは27歳の春。「もうそろそろちゃんと考えなきゃ」と思いながらも、プロフィール写真の雰囲気と、最初のメッセージの言葉選びで相手を決めていた。


出会って3回目のデートで「誠実に生きることが大事だと思っている」と言った人がいた。恵比寿のイタリアンで、白ワインを傾けながら、穏やかな声で。私はそのとき、胸の奥がほんのり温かくなって、「この人、いいかも」と思った。


でもその人は、待ち合わせに毎回7〜10分遅れてきた。「ごめん、電車が」と毎回言ったけど、同じ言い訳が4回続いた。5回目のデートで気づいた。遅れているのは電車じゃなくて、この人の習慣だ、と。


別れた後、共通の友人に言われた。「あの人、前付き合ってた子にも同じことしてたよ」と。


喉の奥に何かつかえた気がした。



言葉は、誰でも言える


「誠実に生きています」「人を大事にしたいと思っています」「嘘はつきたくないタイプです」——マッチングアプリのプロフィールに並ぶ言葉を、私はずっと真剣に読んでいた。


でも、言葉はコストがゼロ。タイプすれば誰でも書ける。


そこから意識を変えた。言葉より、行動を見ること。


たとえば時間。「10分前に来ている」か「ちょうどに来る」か「毎回少し遅れる」か。それだけで、相手が約束をどう捉えているかが見える。「待たせてしまった」という感覚があるかどうかも、そこで分かる。


たとえば予約。「どこ行きたい?」と聞いてくれるのはいい。でも「じゃあ中目黒のあの店、土曜19時で取っておくね」と言って、実際に予約を入れてくれているか。言いっぱなしで「あ、取るの忘れてた。どうする?」になるか。小さなことだけど、この差は意外と大きい。


一度言ったことを実行できる人は、後からも実行する。「来月、一緒に行こう」と言って本当に調べてくれる人と、そのまま流れてしまう人は、根本的に違う。


小さな約束を守る人は、大きな約束も守る。

小さな約束を破る人は、大きな約束も、結局破る。



3ヶ月後の顔を見た


最初の1ヶ月は、みんなそれなりにいい顔をしている。


緊張しているし、よく見せたいし、まだ距離があるから。それは相手も私も同じ。だから最初の印象だけで決めるのは、パッケージで中身を判断するようなものだと思うようになった。


3ヶ月くらい経つと、「素」が出てくる。


仕事が忙しくて疲れているとき。なにかうまくいかないことがあって機嫌が悪いとき。自分に全く得がない場面。そういうタイミングでの行動が、その人の本質に近い。


with で知り合った人と3ヶ月付き合ったとき、あることに気づいた。彼は私が体調を崩したとき、「大丈夫?」とLINEを一言送ってきて、それきりだった。23時に「熱が38度ある」と送ったのに、次のメッセージは翌朝の「今日どう?」だけ。


「マジで?何か買って行こうか?」じゃなかった。「えー、それはきつい。ゆっくり休んで」でもなかった。


自分に余裕がないとき、相手のことをどれだけ考えられるか。それを見ていなかった、あのころの私は。



店員さんへの接し方で、全部わかった


これは、ある先輩から教えてもらったことで、今でもデートで必ず意識していること。


「デートの相手を信頼できるかどうかは、あなたへの態度じゃなくて、店員さんへの態度で見なさい」と言われた。


はじめは「そんなもの?」と思っていた。


でも吉祥寺のカフェで、一緒に行った男性が注文を間違えられたとき、低い声で「これ頼んでないんですけど」と言った瞬間、ぞわっとした。間違いを指摘すること自体は正しい。でも、その言い方の温度が、明らかに私に話しかけるときと違った。


帰り道、なんとなくその人のことを「信頼できる人」とは思えなくなっていた。


自分より立場が弱い人、自分に気を使わなくていい人に対してどう振る舞うか。それは、演じられない。デート相手の前では取り繕える人も、店員さんの前では本音が出る。


逆もある。下北沢のバーで知り合った人は、カウンターのスタッフに「おいしかったです、ありがとうございます」と帰り際に言っていた。それだけで、私の中の何かが「あ、この人は大丈夫だ」と判断していた。



「なんかおかしい」を、無視しなくなった


言葉では「いい人」なのに、なんとなくモヤモヤする。そういう感覚、あると思う。


何がおかしいか説明できないけど、話した後になぜか疲れる。連絡が来ると、少しだけ憂鬱になる。会うのが楽しみというより、「まあいいか」という感じがある。


昔の私は、そのモヤモヤを「考えすぎだ」「まだ慣れていないだけ」と打ち消していた。


でも、無視すれば無視するほど、後から「あのとき感じた通りだった」となることが増えた。


Tinder で出会った人と、2ヶ月くらいやり取りしたことがある。会話は弾むし、趣味も合う。でも毎回、返信が来ない時間帯が決まって同じだった。「忙しいんだな」と思ったけど、なんとなく引っかかっていた。結局、彼には別に会っている人がいた。


私の感覚は、間違っていなかった。


この「なんかおかしい」は、言語化できない情報を処理している。過去の経験、相手の微妙なトーンの変化、返信のタイミング、笑いのタイミングのズレ。そういうものが積み重なって、感覚として出てくる。


「でも証拠がないし」「被害妄想かもしれないし」と打ち消す前に、一度その感覚に名前をつけてみる。「なんかおかしい」じゃなくて、「いつも返信が同じ時間帯に来ない」「話しているとき、目が合う時間が短い」というふうに。言葉にできたとき、初めてその感覚が本物かどうかを判断できるようになる。



見極める、ということ


まとめると、私がしていたことはこういうことだった。


1. 言ったことを実行しているか、小さな行動で確認する

2. 最初の1ヶ月で判断せず、疲れているときや機嫌が悪いときの態度を見る

3. 店員さんやサービスの人への接し方を観察する

4. 「なんかおかしい」という感覚を、打ち消す前に言語化してみる


どれも、劇的なことじゃない。特別なスキルでもない。ただ、目を向ける場所を変えただけ。


信頼できる人を見つけるのは、探すことよりも、見ることの話だと気づいた。



言葉は繕えるけれど、習慣は繕えないのに。

この記事を書いた人

橘みあマッチングアプリ体験談ライター

27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。

#学び#信頼#人を見る目

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