同棲してから初めて見えた違和感。アプリ恋愛のその後
Pairsで出会って半年で同棲した。デートのときは見えなかった生活習慣の違いが、一緒に住んだ瞬間に全部見えた。トイレの蓋、食器の洗い方、寝る時間。小さな違和感の積み重ねと向き合った話。
同棲3日目の朝、彼がトイレの蓋を開けっぱなしにしているのを見た。
「……閉めないんだ」。心の中で小さくつぶやいた。
28歳、IT企業のデザイナー。Pairsで出会って半年の彼と、中目黒の1LDKに引っ越した。デートのときは完璧に見えた人が、一緒に住んだ瞬間に「普通の人」になった。
デートでは見えなかったこと
Pairsで出会って、恵比寿のカフェで初デートして、代官山を散歩して、映画を見に行って、半年間ずっと「楽しい時間」だけを共有してきた。
でもデートは「最高の自分」を見せる時間。生活は「素の自分」が出る時間。この差を、同棲初日から思い知った。
朝: 彼は5時に起きてジムに行く。私は8時まで寝たい。5時のアラーム音で毎朝起こされる。
夜: 私は22時に寝たい。彼は深夜1時までNetflixを見る。リビングの光が寝室に漏れてくる。
食事: 彼は皿を「水に浸けておく派」。私は「すぐ洗う派」。シンクに皿が溜まっているのを見ると、みぞおちのあたりがもやもやした。
2週間目の爆発
小さな違和感を2週間溜め込んだ。トイレの蓋、アラーム音、シンクの皿、リビングの灯り。
2週間目の夜、仕事で疲れて帰ったら、シンクにカレーの鍋がそのまま置いてあった。
「……なんで洗ってないの?」
声が少し尖っていたと思う。彼が振り返って、「あ、忘れてた。今やるよ」と言った。でも私の中では「忘れてた」で済む問題じゃなかった。2週間分の違和感が一気に出た。
「トイレの蓋も閉めてほしい。アラームも音量下げてほしい。シンクの皿もすぐ洗ってほしい」
全部言った。彼は黙って聞いていた。そのあと「ごめん。気づかなかった」と言った。
彼が言った一言
翌日の夜、彼が中目黒のスーパーで買い物をして帰ってきた。夕飯を作りながら、こう言った。
「俺さ、1人暮らし15年だから、全部自分のやり方でやってきたんだよね。急に変えられないかもしれないけど、言ってくれたら直す。黙られるのが一番困る」
その言葉を聞いて、少し泣いた。「我慢しなくていいんだ」と思ったら、2週間分の緊張が解けた。
同棲3ヶ月後のルール
話し合って、3つのルールを決めた。
1. 気になったことはその日のうちに言う。 溜め込まない。「トイレの蓋、閉めてくれると嬉しい」でいい。
2. 生活リズムは「中間」を探す。 彼のアラームは6時に変更(私は耳栓を買った)。彼のNetflixは23時まで(ヘッドホン使用)。
3. 家事は「担当制」じゃなくて「気づいた人がやる」。 ただし3日溜まったら声をかける。
完璧じゃない。今でもトイレの蓋は3回に1回開いてる。でもそれを笑って言えるようになった。
デートの相手と暮らしの相手は、同じ人なのに別の顔がある。
同棲6ヶ月目——「違和感」は「発見」に変わった
3ヶ月目のルールを守り続けて、半年が経った。
彼のトイレの蓋問題は、改善率60%くらい。完璧じゃない。でも10回に4回は閉まっている。以前は0回だったことを思えば、進歩。
逆に私も変わった。「すぐ洗う派」だった食器を、「とりあえず水に浸けて、翌朝洗う」に妥協した。世界は崩壊しなかった。
中目黒の1LDKは、2人の妥協と発見でできている。デートの相手と暮らしの相手は、同じ人なのに別の顔がある。でも両方の顔を知った上で「一緒にいたい」と思えるなら、それが本物なのかもしれない。
「知らなかった頃には戻れない」
同棲前の自分に言いたいことがある。「この人のこと、全然知らなかったよ」。
デートのときの彼は、いつも身なりが整っていて、匂いも良くて、会話も上手だった。でも寝起きの顔、風呂上がりのTシャツ、冷蔵庫の使い方、ゴミの分別。知らなかったことが山ほどあった。
全部知った上で、まだ「好き」と思えるかどうか。それが、同棲の意味だった。
よくある質問
マッチングアプリで出会った人と同棲するタイミングはいつですか?↓
同棲して価値観の違いが見えたらどうすればいいですか?↓
アプリで出会った人との同棲は普通の恋愛と違いますか?↓
この記事を書いた人
27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。