同じ会社の人を好きになった夜。後悔しそうで、してない話
社内恋愛はしない、と決めていた。別れたら面倒、噂になる、仕事がやりにくくなる。でも11月の田園都市線の朝の電車が、その決意をゆっくりと溶かしていった。同じ会社の人を好きになってはいけないと思っていた、その決意が崩れるまでの話。
恋愛体験談
スワイプひとつで始まった出会いが、どんな物語になったのか。Pairs・Tinder・with・Omiai・Tappleで出会ったリアルな恋愛体験談。ドキドキしたあの夜、すれ違った理由、忘れられない別れ——誰かのリアルな体験が、あなたの恋愛を映す鏡になるかもしれない。
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社内恋愛はしない、と決めていた。別れたら面倒、噂になる、仕事がやりにくくなる。でも11月の田園都市線の朝の電車が、その決意をゆっくりと溶かしていった。同じ会社の人を好きになってはいけないと思っていた、その決意が崩れるまでの話。
東京マラソンを完走した翌朝、太ももが鈍く軋んで起き上がれなかった。その日の午後に初デートの約束があった。かっこいいところは何ひとつ見せられなかった。でもあの4時間が、たぶん人生でいちばん正直な自分だった体験談。
タップルで出会った彼と4回目のデート、新宿三丁目の焼き鳥屋「てけてけ」で終電を逃した。タクシーの後部座席、彼の肩に頭をもたせかけたまま小さな声を聞いた。目を開けたら壊れる気がして、私はずっと眠ったふりをしていた夜の話。
半年前にアプリで一度会って、そのまま自然消滅させた人からLINEが来た。平日昼の12時17分。「久しぶりです。元気ですか」——断る理由もなく恵比寿で2時間話したら、「違う」と思っていた理由を思い出せなくなっていた。セカンドチャンスの話。
2月14日の帰宅が21時すぎ、大阪に出張中の彼へ深夜に送った22文字。チョコより先に届いた「好きです」が、あの冬いちばん正直なものだった。バレンタインにマッチングアプリ経由で告白した話——チョコの代わりにメッセージで伝えた夜のこと。
withでマッチングして3年と4ヶ月、「どこで出会ったの?」と聞かれるたびに彼は一瞬だけ間を置く。その空白の埋め方を、私はもう知っている。清澄白河のコーヒー屋から始まった話——特別じゃなかった出会いが、3年後に結婚になった経緯。
最初のメッセージが「どの村上春樹作品が好きですか」だった。宣言じゃなく、問い。それだけで、この人とは話せると思った。3ヶ月かけてゆっくり好きになっていった話——本の趣味が同じだっただけで、こんなに時間が豊かになるとは思っていなかった。
大学のゼミの同期と10年ぶりに新宿で飲んだ。惰性の再会になると思っていた。でも帰りの電車でスマホをひらけなかった。ずっと彼の声ばかり思い出していた。これはただの変化への反応なのか、それとも10年前から気づいていなかっただけなのか。
東海道新幹線のE席が定位置だった。静岡を過ぎると富士山が見えて、晴れた日はそれを確認することで自分を落ち着かせていた。東京と大阪を13回往復した遠距離恋愛体験談——14回目が片道だったその日まで、まだ好きだったのかもしれない。
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