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振られた夜。後悔しながらもう一度その人と話せるようになった話

withで知り合い4ヶ月会い続けた人に告白して、振られた。「恋愛的な気持ちにはなれない」と言われた夜、恵比寿の夜景が急に遠い国の景色に見えた——振られた相手とその後また話せるようになるまでの、気持ちの整理の話。

27歳・女性の体験
·橘みあ·6分で読める

正直に言う。4ヶ月会い続けた人に振られたのに、また話したかった。


告白して、振られた日のこと


「ありがとう、でも恋愛的な気持ちにはなれないです」


その言葉を聞いた瞬間、喉の奥に何かが詰まった。泣くわけでも、怒るわけでもなく、ただ部屋の窓から見える恵比寿の夜景が、急に遠い国の景色みたいに感じた。


彼とはwithで出会って、4ヶ月付き合うように会っていた。「付き合うように」と書いたのは、実際には付き合ってなかったから。毎週末どちらかのエリアで会って、ご飯を食べて、夜は23時くらいまでLINEで話して。でも「好きです」と言えなかった私が、やっと言えた夜が、その終わりの夜だった。


正直に答えてくれたと思う。「考えさせて」とごまかさずに、ちゃんと。彼の誠実さは、振られた後もわかっていた。それでも傷ついた。誠実な拒絶は、優しくない拒絶より、ずっと静かに深く刺さる。



友達に戻れる気がしなかった2ヶ月間


「友達でいましょう」とも言ってくれた。


でもその言葉を聞いたとき、正直「無理だ」と思った。声に出さなかったけど。彼のことが好きだったし、会うたびに笑うのが楽しかったし、それでもやっぱり好きだったから。友達として彼の隣に座ったとき、自分がどんな顔をするか、想像もできなかった。


だから、連絡しなかった。2ヶ月ほど、ほぼ完全に。彼からも来なかった。


「冷たくしてる」「避けてる」という後ろめたさはあった。でも自分を守るために距離を取ることを、逃げとは呼ばないと今は思う。あの頃は「早く立ち直らないと」「いつまでもこんなんじゃいけない」と自分を急かしていたけど、傷ついた人間が傷ついているのはまったく普通のことで、そこに焦りを乗せても何もよくならなかった。


仕事に集中した。下北沢の友人と週1で会うようにした。趣味で始めた陶芸教室に通い続けた。誰かと話すたびに「あ、今彼のこと考えてなかった」という瞬間が少しずつ増えていった。気持ちが消えたわけじゃなかった。ただ、薄れていく感覚があった。たとえるなら、鮮やかだった色が少しずつ、水で溶けていくような。



気づきの瞬間


振られてから6週間くらいが経ったころ、夜中に昔のLINEのやりとりを見返したことがある。


「マジで?そのラーメン食べたい」「えーじゃあ今度一緒に行こう」みたいな、何でもない会話。それを見て、泣いた。でもその翌朝、なんとなくスッキリしていた。


ちゃんと悲しんだからだと思う。


「早く忘れよう」「友達に戻らなきゃ」と先を急いでいた間、私は悲しむのを自分に許してなかった。泣いた次の日から、少し楽になった。喉の奥につかえていたものが、少しだけほどけた気がした。


Pairsのアプリも再開した。別に「乗り越えた証明」でも何でもなく、ただ「そういえば開いてなかったな」と気づいて開いただけ。誰かと話すうちに「あ、私って彼以外の人にもちゃんと興味を持てるんだ」と気づいたのは、正直少し意外だった。



3ヶ月後、グループで会った夜


振られてちょうど3ヶ月が経った頃、共通の友人が中目黒で集まる機会があった。彼も来ると聞いたとき、胃がすこし重くなった。でも行くことにした。逃げ続けても、どこかでその重さを持ち続けることになると思ったから。


会場に着いたら、彼はもう来ていた。


「久しぶり、元気でしたか」


自分でも驚くくらい、普通に言えた。


「元気でした、あなたは?」と彼が答えた。


それだけ。それだけだったけど、その「それだけ」の普通さが、何よりほっとした。隣に座っても、手が震えるとかもなかった。彼の話を聞いて笑って、私の話に彼が笑って。夜が終わって帰りの電車に乗ったとき、「あ、普通に楽しかった」と気づいた。好きだった感情じゃなくて、「いい人だな」という感覚。あの4ヶ月間は本物だったし、彼のことを好きになったこと自体は間違ってなかったんだと、初めてちゃんと思えた。



距離を置くことは、逃げじゃない


振られた後に「すぐ友達に戻れる人」がいる。それはそれで本当のことだと思う。でも私には無理だった。


2ヶ月、ほぼ連絡しなかった。「大人げない」と思われたかもしれない。でもあの距離がなかったら、3ヶ月後の中目黒の夜は、もっと苦しかったと思う。


自分を整える時間を取ることは、相手への誠実さでもある。傷ついたまま無理に近づいて、ぎこちなくなって、関係をぐちゃぐちゃにするより、一度離れてから、ちゃんと「いい人だな」と思える自分の状態で近づく方が、ずっと誠実だった。


だから、振られた後に距離を置いている人に言いたい。急がなくていい。「友達に戻りましょう」という言葉は、今すぐ実行する約束じゃない。いつか実行できたときのための、保留の言葉でいい。


1. 泣くことを自分に許す。「早く忘れよう」は呪いになる。

2. 2〜3ヶ月は、最低限の連絡以外しなくていい。それは逃げじゃなくて準備。

3. 彼以外のことに時間を使う。仕事でも趣味でも、誰かとのご飯でも。

4. 「今日、彼のことを考えなかった時間があった」という日が来たら、回復が始まっている。

5. 無理に「友達モード」を演じない。準備ができてから、自然に近づく。



最後に


振られることは、感情の終わりじゃない。


感情が変わったのに、また話したかったのが始まりだった。

この記事を書いた人

橘みあマッチングアプリ体験談ライター

27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。

このテーマを読む:失恋・別れ体験談

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