アプリで出会って後悔した夜の話。半年後に付き合うことになった
Pairsを始めて7ヶ月後、付き合うことになった。最初は「候補の一人」だった。それが変わったのは初デートの帰り道だった——マッチングアプリ体験談として、アプリで出会って半年かけて付き合うまでの変化を正直に書く。
正直に言う。Pairsを7ヶ月続けたのに、付き合うまで後悔していた。
正直に言うと、最初から「この人と付き合うかもしれない」とは思っていなかった。マッチングして最初の2週間は他の人とも同時にやりとりしていて、彼女は「候補の一人」だった。
それが変わったのは、初デートの帰り道だった。
初デートから振り返る
恵比寿のカフェで2時間。写真通りの人で、話し方が落ち着いていて、「聞く」ことが上手だった。私が話すと、相槌を打ちながら「それってどういうこと?」と聞いてくれた。話が広がった。
帰り際に「また会いたいです」と言ったら、「私もです」と言われた。帰り道の山手線で、ずっとスマホを触っていた。LINEを開いては、何も送らずに閉じた。
「またね」の感触が、電車に乗った後もずっと手のひらに残っていた。改札を出て別れたとき、彼女は右に歩いていった。私は左方向のホームだった。歩き出してから、一度だけ振り返った。振り返らなければよかったと思ったが、振り返ってしまった。
2回目のデートを提案したのは翌日だった。
3ヶ月かけてわかったこと
3ヶ月で6回会った。デートのたびに、少しずつ違う場所に行った。代官山、下北沢、吉祥寺、鎌倉。
鎌倉に行ったのが3回目のデートだった。電車の中で2時間話して、由比ヶ浜を歩いて、「こういう時間が好きだ」と思った。特別なことは何もしていない。ただ、一緒にいることが自然だった。
由比ヶ浜で、砂の上に座って、何も言わない時間が5分くらいあった。波の音だけが聞こえていて、彼女は海を見ていた。「なんか、いいね」と言ったら「うん」と返ってきた。それだけだった。でも、その「うん」が妙に温かかった。
5回目のデートが終わった後、「この人と付き合いたい」という言葉が頭に浮かんだ。でも言えなかった。「まだ早いか」「断られたら気まずい」という計算が先に来た。
告白した夜のこと
6回目のデートは中目黒だった。川沿いを歩いて、ビールを飲んで、終電の30分前になった。
「実は、付き合いたいと思ってます」と言ったのは、駅に向かう途中だった。前置きなし、準備なし、ただ出てきた言葉だった。
彼女は少し間を置いてから「私もそう思ってました」と言った。
「知ってたの?」と聞いたら、「5回目のデートからわかってました」と言われた。
わかっていたのに言わなかったのか、と聞いたら「言ってくれるのを待ってた」と笑った。
中目黒の川沿いで、夜11時を過ぎて、街灯の下で笑った彼女の顔を今でも覚えている。「知ってた」という言葉の意味が、その瞬間にようやくわかった気がした。5回目からわかっていたなら、6回目の告白を待っていてくれたということだ。
アプリで出会って付き合うまでに大事だったこと
「候補の一人」ではなくなる瞬間があった。それは「この人と一緒にいると自分が自然体でいられる」と気づいたときだった。
アプリで出会うことへの照れは、最初の頃はあった。でも今は「どこで出会ったか」より「何度も会いたいと思えるかどうか」の方がずっと大事だと思っている。
出会いの入口より、その後の時間が、関係を作っていく。
二子玉川のテラスで、「付き合おう」と言った夜
半年間のやりとりの末、彼が選んだのは二子玉川のレストランだった。テラス席から多摩川が見えた。夕暮れの光がオレンジに変わっていく中で、彼が急に黙った。
「あのさ」と切り出した声が低くて、心臓がドクンと跳ねた。「付き合いたいんだけど」。ストレートだった。駆け引きも何もない、そのまんまの言葉。喉の奥が熱くなって、うなずくしかできなかった。
アプリの出会いだからこそ、確認したこと
付き合い始めてから、お互いのアプリを消す瞬間があった。渋谷のカフェで並んでスマホを操作して、同時に「退会」ボタンを押した。画面が切り替わった瞬間、手が少し震えた。
アプリで出会ったからこそ、「他にもっといい人がいるかも」という可能性をお互いに断ち切る儀式が必要だった。あの瞬間、胸の中にあったモヤモヤがすっと消えた。選んでもらえた、という安心感。それは、アプリ出会いならではのものだった。
付き合ってからも続く、アプリ出会いの不安
「もっといい人がいたかもしれない」。その思考は、付き合い始めてからも時々顔を出した。恵比寿のカフェで彼と向き合っているときに、ふとそんな考えが浮かんで、胸がチクッとした。でも、目の前の彼が笑ったとき、その思考は消えた。選択肢の多さが呪いになることがある。新宿の帰り道、「この人でよかった」と心の底から思えた瞬間、手のひらの汗が引いた。喉の奥が温かくなった。選んだ人を信じる。それも恋愛の一部だった。
選んだ人を信じる。それも恋愛のスキルだった。渋谷で退会ボタンを押したあの日、心臓がドクンと跳ねた。始まりの終わり。終わりの始まり。
この記事を書いた人
27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。