東京で初デートするなら渋谷より○○だった
東京でマッチングアプリを使うと初デートの場所に悩む。渋谷、新宿、池袋で3回続けて失敗して、4回目にやっと答えが出た。東京の初デートは駅名で空気が変わると実感した、エリア選びの基準と向いている街の話。
東京でマッチングアプリを使っていると、初デートの場所に悩む時間が長くなる。
選択肢が多すぎる。渋谷、新宿、池袋、恵比寿、代官山、中目黒、銀座、表参道……駅ごとにキャラクターがあって、「どこを選ぶか」が一種の自己表現になってしまう。
最初の3回は渋谷にした。「とりあえず渋谷」という無難な選択だったが、3回とも「うまくいかなかった」とは言わないまでも、「また会いたい」という流れにはならなかった。
渋谷が初デートに向いていない理由
人が多い。これが全てだった。
渋谷の駅周辺はいつでも人の波がある。待ち合わせ場所が見つけにくく、道が複雑で、混雑の中を歩くのにエネルギーを使う。カフェも行列が多く、「どこに入ろう」という迷いが生まれる。
デートの前半で疲れると、会話に集中できない。相手の話を聞いているようで、「次どこに行く」を考えている状態になってしまう。
ハチ公前で待ち合わせた3回が、3回とも「どこに入る?」で迷うところから始まった。マークシティの方向に行くか、道玄坂に行くか、スクランブル交差点を渡るか。2人で迷いながら5分歩いて、並んでいるカフェを素通りして、「もう少し先まで行ってみましょう」と言い続けて、結局どこかに落ち着くころには会話より「場所探し」の方が頭を占めていた。
試してみて良かった場所
恵比寿・代官山エリア
渋谷から2駅だが、雰囲気が全然違う。道が静かで、カフェが多く、歩いていて「地元感」がある。「恵比寿でカフェ」という提案は、相手に「センスがある」と思ってもらえることが多かった。
恵比寿ガーデンプレイスの中のカフェは、週末でも比較的座れる。待ち合わせも「ガーデンプレイスの噴水の前」と決めれば迷わない。待ち合わせの段階からの余裕が、初対面の緊張を少し和らげてくれた。
中目黒
目黒川沿いを歩くだけで「デートらしさ」が出る。川沿いのカフェで話して、散歩して、また座る、という流れが自然に作れる。桜の季節は特にいい。
ただし桜の季節の中目黒は別の意味で人が多い。「デートらしさ」を求めるなら季節を選ぶか、川沿いから少し路地に入るルートを事前に調べておく方がいい。
蔵前・清澄白河
コーヒーが好きな人や、「おしゃれなカフェ探し」を趣味にしている人には刺さる。「渋谷じゃないところを知っている人」という印象になれる。
清澄白河はブルーボトルコーヒーがあることで有名になったエリアだが、周辺に個人経営の小さなカフェも多い。「渋谷でも表参道でもないところを知ってる」という提案は、相手の記憶に残りやすかった。
吉祥寺
「地方から出てきた人」に特に喜ばれた。映画館、公園、商店街が全部そろっていて、時間帯によって動き方を変えられる。
ハーモニカ横丁のような飲食店街を歩きながら「どの店が気になりますか」と聞いてみると、相手の好みが自然に出てくる。デートの序盤で相手のことを少し知るきっかけになった。
場所の選び方で相手に伝わること
「とりあえず渋谷」は「あなたのために考えていない」というメッセージになりうる。「恵比寿のあのカフェが好きで」という提案は「あなたとここで過ごしたい」というメッセージになる。
場所の選択は、デートが始まる前から始まっている。
「どこでもいいですよ」と言われたとき、「じゃあ渋谷で」と言うのと「じゃあ中目黒の川沿いで、気候も良さそうだし」と言うのでは、相手が抱く「この人のこと、もう少し知りたい」という気持ちの量が変わってくる。場所は、「あなたのことを考えた」という証拠になる。
渋谷のハチ公前で、人混みに飲まれた初デート
最初の初デート場所は渋谷だった。ハチ公前で待ち合わせて、人混みの中で相手を探すだけで15分かかった。見つけた瞬間にはもう疲れていた。心臓はバクバクしていたけど、緊張より疲労の方が勝っていた。
スクランブル交差点を渡りながら会話しようとしたけど、周囲がうるさすぎて声が届かない。結局カフェに逃げ込んで、そこからやっと会話が始まった。
初デートに向いている場所の条件
2回目以降、初デートの場所を変えた。選んだのは恵比寿。人が少なくて、落ち着いたカフェが多くて、歩いていて気持ちいい。何より、「恵比寿で会おう」と言うだけで、相手の反応が変わった。
表参道もいい。並木道を歩きながら話せるから、面と向かって座るより緊張しない。横並びで歩くと、沈黙も気にならない。喉の奥のつかえが取れていく感覚があった。場所選びは、デートの半分を決める。
初デートの場所は自分のホームグラウンドにする。恵比寿を3回目のデート場所にしたとき、自分の中の緊張がすっと引いた。心臓はドクドクしていたけど、パニックにはならなかった。手のひらの汗は少なかった。場所の力に助けられた初デートだった。
東京で初デート場所を選ぶときの基準
東京で一番大事だったのは、人気の街かどうかより、待ち合わせから着席まで迷わないかだった。改札がわかりやすくて、5分以内に入れる店があって、歩く導線が静か。それだけで会話の密度が変わる。東京は選択肢が多いぶん、便利さより消耗しない設計を優先した方がうまくいった。
今なら、相手が「どこでも大丈夫です」と言ったときほど、渋谷や新宿に逃げない。初対面の緊張を減らせる街を選ぶこと自体が、会う前の気遣いになるからだ。東京の初デート場所選びは、センスより配慮の問題だった。
この記事を書いた人
27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。