3つのアプリを同時に使った夜、後悔して1つに絞った話
Pairs、Omiai、タップルを1ヶ月同時に使った。3週間で47件のマッチング。でも3週間後に全部止めた。疲れ果てていたから——複数アプリの同時利用で起きた問題と、やるなら知っておくべきことを正直に書く。
正直に言う。3アプリを同時に使ったのに、1つに絞った。
動機は単純だった。「1つより3つの方がマッチングの母数が増える」という計算。実際にその通りで、3週間で合計47件のマッチングが来た。
でも3週間後、私は全部のアプリを一時停止した。疲れ果てていたから。
複数利用で起きた問題
名前と会話内容が混ざる
AというアプリのBさんに「先週カフェに行きました」という話をしたら、その話を「先週も同じことを別の人に言いましたよね」と言われた(言っていない)。頭の中で「誰に何を話したか」が管理できなくなっていた。3つのアプリで同時に12人と並行してやりとりしていたとき、誰が誰だかわからない瞬間があった。
実際にその混乱が表に出たこともある。Pairsの人に「タップルで出会った人の話」をしてしまったことがある。気づいたのは翌日で、「あれ、そんな話しましたっけ」という返信が来てから。焦って「別の話と混ざってました」とごまかしたが、心臓がばくばくした。
返信のスピードが落ちる
1つのアプリなら気づいたら返せる。3つになると「返したはずだった」が増えた。翌日気づいて謝ることが3回あった。「既読が遅い人」という印象を与えていたと思う。1つのアプリで誠実にやりとりしていたころと比べると、会話の質が明らかに落ちていた。
会う前から疲弊する
1日に複数人とやりとりしながら、デートの予定を組み、それぞれの人のプロフィールを覚え直して、話の文脈を思い出す作業。毎日2時間以上スマホを見ていた。仕事中も気になって集中できない日があった。恵比寿でデートの最中に、Omiaiの通知が来て手元が揺れた。「今ここに集中できていない」と自覚したとき、これは違うと思った。
複数利用をするなら、この3つを守る
①アプリごとに「目的」を分ける
たとえばPairsは恋人候補、Omiaiは婚活候補、タップルは気軽に会える人。目的を分けることで、会話の温度感と期待値の管理がしやすくなる。Pairsのトーンで婚活をしようとして重くなることを避けられるし、タップルのトーンで婚活をしようとして「軽すぎる」と感じることも防げる。
②同時進行は最大3〜5人まで
10人と並行してやりとりするのは、全員に対して誠実じゃなくなる。気になる人を絞って、一人ひとりに集中する時間を作る。「誰でもいい」という気持ちが透けると、相手にも伝わる。返信のテンポや内容の雑さで、相手は案外わかっている。
③「進んでいる人」ができたら他を止める
3回以上会った相手がいて、「この人かもしれない」と思えたら、他のやりとりを一旦止める。複数人と同時進行のまま「好きかどうか」を判断するのは難しい。気持ちが分散している状態では、誰に対しても本気になれない。
複数利用の「コスト」を知っておく
3アプリ同時の月額は合計9000円超だった。それだけ払って、疲弊して、質が落ちた、というのが1ヶ月の結果だった。課金しているから「頑張らなきゃ」という焦りも生まれる。マッチングが来るたびに「返さないと」というプレッシャーがある。スマホを手放せない状態が続いた。
お金をかければ出会いが増えるという計算は半分正しくて、半分間違っていた。出会いの数は増えた。でも、その出会いに向き合う自分の「質」は下がった。
1つに絞ってから変わったこと
3週間後にOmiaiだけに絞った。マッチング数は減ったが、1人1人のやりとりに集中できるようになった。返信する前にプロフィールを読み直して、「この人は何が好きなんだっけ」と考えてから送るようになった。
翌月、1人と4回デートして、今も会い続けている。中目黒で最初に会って、「好きな映画館はどこですか」という話から2時間半経っていた。
母数の多さより、1人への深さ。それが複数利用1ヶ月で学んだ結論だった。あの47件のマッチングより、今の1人の方がずっと鮮明だ。
1つに絞った後の心境の変化
Pairsだけに絞った翌月、初めて「このアプリが楽しい」と思えた。恵比寿のカフェでプロフィールを丁寧に読む余裕が生まれた。返信も焦らず書けるようになった。心臓のバクバクが、不安じゃなくて期待に変わった瞬間だった。3つ使っていた頃は、常に誰かに返信しなきゃいけないプレッシャーで喉がつかえていた。1つにした途端、呼吸が楽になった。量より質。出会いも、アプリの数も、少ない方が豊かだった。
3つのアプリを1つに絞ったのに、出会いの質が変わった。
この記事を書いた人
27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。