最初から違和感があったのに進んでしまった話
マッチングした日の夜に「今夜会えますか」が来た。「なんか変だな」と思ったのに流してしまった。その後に何が起きたか——最初から違和感があったのに進んでしまったマッチングアプリ体験談と、今なら見るサインの話。
「なんか変だな」と思った瞬間は、3回あった。
最初の違和感は、マッチングした日の夜に来た「今夜会えますか」というメッセージだった。Pairsで、マッチングして4時間後だった。「今夜は無理です」と断ったら「そうですか残念です。では明日は?」と来た。軽く引いたが、「積極的な人なのかも」と自分に言い聞かせた。
2回目の違和感は、自分の話ばかりする人だとわかったときだった。2時間のカフェデートの中で、私が話せた時間は合計20分くらいだったと思う。彼の仕事の話、彼の元カノの話、彼の人生の目標。「私のことも少し聞いてもらえれば」と思ったが、「話が好きな人なんだな」と流した。
3回目の違和感は、「私の友達の連絡先を聞いてきた」ときだった。「紹介してください」という話は普通にあるが、「連絡先を教えてください」は違う。「それはちょっと」と言ったら「なんで? 友達でしょ?」と返ってきた。
4回目のデートのあと、関係を続けることをやめた。遅かったが、止まれたのはよかった。
最初の違和感を流してしまう理由
「変だな」と思いながら進んでしまうのは、「良く見たい」という気持ちが邪魔をするからだ。マッチングして会う前の段階では、相手への期待がある。「良い人かもしれない」という希望の側に解釈したくなる。
「積極的な人なのかも」「話が好きなだけかも」「冗談っぽく言ってるのかも」。全部、違和感を上書きする言葉だ。でも違和感は消えない。翌日も、次のデートのときも、同じ感覚がまた出てくる。
違和感を流すのは、1回ならまだいい。でも流した事実が積み重なると、「また流してしまった」という自己嫌悪まで積み上がる。あの4回のデートで、「なぜ3回目で止めなかったのか」と今でも思う。
「やばい人」の早期発見サイン
経験者として、今なら見えるサインがある。
マッチング直後の過剰な熱量
マッチングした日に電話を求めてきたり、「今夜会えますか」と来るのは要注意。興味を持つことは自然だが、相手のペースを無視した熱量には「この人は何かを急いでいる」可能性がある。急ぐ理由が何かある人か、断られる前に物理的に会おうとしているパターンか。
自分の話しかしない
一方的に話し続ける人は、あなたへの興味より「自分を見せたい」欲求が強い傾向がある。デート中に「あなたはどう思う?」の言葉が一度も出てこない人。表参道のカフェで2時間、私は3回だけ話した。全部、彼が一息ついたときに割り込んだ形だった。
「NO」に対する反応を見る
断ったときの反応は、その人の本質が見える瞬間だ。「そうですか、次の機会に」と言える人と、「なんで?」「そんなに嫌なの?」と返してくる人では、関係の安全性が全然違う。
過去の恋愛の「全員悪役」化
「元カノが全員ひどかった」という話を初期段階でしてくる人は、次に「あなたもひどかった」と言われる側になる可能性がある。自分の元交際相手の話をするとき、「でも自分にも悪いところがあって」という言い方ができる人の方が、圧倒的に信頼できる。
違和感を流さない練習
私が失敗したのは、「違和感を感じた」のに「でも大丈夫かも」と上書きしたことだ。
違和感は消えない。蓄積する。最初の小さな「なんか変だな」を「大丈夫」と言い聞かせた回数が、最終的な傷の深さになる。
今は「違和感を感じた瞬間に、声に出さなくていいから心の中でメモする」ことにしている。1回なら流してもいい。2回同じ種類の違和感が出たら、次のデートを決める前に少し考える。3回同じなら、どんなに「良い人」でも立ち止まる。
感じた瞬間に止まる。それが、アプリで自分を守る一番の方法だ。あの経験から、直感を信じることを学んだ。
渋谷の居酒屋で、最初の違和感を無視した話
渋谷の居酒屋で初めて会った日、違和感はあった。店員への態度が横柄だった。「すみません」じゃなくて「ちょっと」と手を上げて呼ぶ。メニューを指でトントン叩きながら注文する。
胸の奥がざわついた。でも、「初対面で緊張してるだけかも」と思い込もうとした。顔がタイプだったから。この「顔がタイプだから」が、全部の判断を曇らせた。
違和感を無視してはいけない理由
2回目のデートでも、タクシーの運転手に冷たい態度を取った。3回目のデートで、私にも同じ態度が出た。「え、まだ食べ終わってないの」。その一言で、胃がきゅっと縮んだ。
別れた後、新宿の帰り道で泣いた。好きだったから泣いたんじゃない。最初に気づいていたのに進んでしまった自分が情けなくて泣いた。代官山のカフェで友人に話したら、「最初の違和感は最後まで消えない」と言われた。手のひらが冷たくなった。二度と無視しない、と誓った。
違和感は最初のうちに信じる。恵比寿のカフェで感じた安心感は、過去の痛みがあったから気づけた。身体のセンサーは、嘘をつかない。
この記事を書いた人
27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。