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元恋人のSNSを見た夜。後悔しながらやめるまでの話

Pairs経由で知り合った人たちから、7回聞いた言葉がある。「元カレのインスタを見ないようにしてるんだけど、気づいたら見てる」。見るたびに傷つくのにやめられない、その心理と具体的な手放し方。

27歳・女性の体験
·橘みあ·6分で読める

正直に言う。元彼のSNSを7回見たのに、やめられなかった。


気がつくと、また見ていた


「元カレのインスタを見ないようにしてるんだけど、振り返ると見てる」


そういう相談を、Pairs経由で知り合った友人から聞いたのが最初だった。それから数えると、同じ言葉を7回は聞いた気がする。マッチングアプリの話をするコミュニティにいると、別れた後の話も自然と流れてくる。


自分もそうだった時期がある。


26歳の秋、2年付き合った彼と恵比寿で別れた。改札前で「ごめん、もう無理」と言われて、その日の夜、知らないうちに彼のインスタを開いていた。別れてから3時間も経っていなかった。


見るつもりはなかった。本当に。


でも指が動いていた。


なぜ見てしまうのか


「今どうしているか知りたい」という好奇心だけじゃない、というのは多くの人が薄々わかっていると思う。


もっと複雑な感情が、層になって積み重なっている。


「もしかして後悔してるんじゃないか」——これが一番正直なやつ。後悔している様子が見えれば、自分が傷ついた事実が少し報われる気がする。「新しい人がいるかどうか」——いたら嫌なのに、確認せずにはいられない。「自分より楽しそうにしてたら嫌だ」——笑顔の投稿が出るたびに、胸の奥がきゅっと縮む。


心理学的には「アンビバレンス」と呼ばれる状態だ。見たいと見たくないが、同時に自分の中に存在している。矛盾した感情が共存している、その落ち着かない状態。


私が恵比寿の改札で別れた彼の話に戻ると、あの頃の自分は「見ることで何かを確認しようとしていた」と今ならわかる。関係が終わったという事実を、頭は理解していた。でも感情がついていかなかった。SNSを見ることで、まだ彼の世界と接続している感覚を求めていたんだと思う。


切れた電話を、ずっと耳に当てているような行為だった。


見ることのコスト


見るたびに、「終わった関係」を再確認する作業をしている。


これが地味に、すごく消耗する。


新しい投稿が上がるたびに感情が揺れる。楽しそうな写真を見れば「なんで私と一緒のときはこんな顔しなかったの」と思う。何も投稿されていなければ「落ち込んでるのかな、それとも私のことを忘れて普通に生きてるのかな」と考え始める。どっちに転んでも、心が休まらない。


しかも、それが積み重なる。


別れてから1週間、2週間と経っても、SNSを見続けていると感情のリセットができない。23時にベッドの中でスクロールして、翌朝目が覚めてまた確認して——その繰り返しが、立ち直りを確実に遅らせる。


当時の友人に「まだ見てるの?」と聞かれて、「うん」と答えたとき、友人が一言だけ言った。「それ、自分で自分を刺してるよ」。


えー、そんな大げさな、と思った。でも否定できなかった。


喉の奥に、何かが引っかかったまま取れなかった。


やめるための具体的な方法


完全にブロックするのが一番シンプルだけど、それができないから悩んでいる人が多い。「ブロックしたって思われたくない」「大人気ない」「でも万が一よりを戻すなら…」、いろんな理由がある。


だから、もう少し段階的な方法を。


1. ミュートする。フォローを外さずにミュート設定にするだけで、タイムラインから消える。心理的なハードルが低い。「外した」という事実がないから、気持ちのうえでも楽に実行できる。わざわざ検索して見にいかない限り、目に入らなくなる。


2. 見たくなったら、代わりの行動を決めておく。「見たくなったら中目黒を10分歩く」「見たくなったらドリップコーヒーを一杯淹れる」、何でもいい。衝動が出た瞬間に別の行動を差し込むことで、指が自動的にアプリを開く動作を断ち切る。


3. 見なかった日数を数える。「今日で3日」「1週間」と記録をつける。地味だけど、小さな達成感が積み重なる。日数が増えるほど、「ここまで来たのに今さら崩したくない」という気持ちが働いてくる。


4. スマホのホーム画面から該当アプリを消す。インスタやXをフォルダの奥に入れて、すぐ開けない状態にする。「見ようとした自分に一拍置く」だけで、衝動の7割は収まる。


私が実際にやって効いたのは、2と3の組み合わせだった。「見たくなったら下北沢の商店街を歩く」と決めて、見なかった日をスマホのメモに書いていった。5日目に「5」と打ったとき、初めて少しだけ誇らしかった。


本当にやめられた人が言うこと


同じ経験をした友人が、3ヶ月後にこう言った。


「見なくなったら、急に楽になった」


急に、というのがポイントだと思う。じわじわじゃなかった。ある日を境に、すっと軽くなったと言っていた。


SNSを見ることは、相手を忘れる妨げだ。頭でわかっていても体がやめられない、という状態が一番しんどい。でもやめた先に、自分の時間が戻ってくる。あの人が今日何をしているかを知らない状態が、最初は不安で、でもだんだん、ただの「普通」になっていく。


見ないことは、自分への投資だ。ちょっとキレイごとに聞こえるかもしれないけど、本当にそうだった。


元カレのインスタをチェックする5分を、自分の好きなカフェで過ごす5分に変えるだけで、一日の質感がゆっくり変わっていく。


忘れようとしないことが、自分への裏切りだけど。

この記事を書いた人

橘みあマッチングアプリ体験談ライター

27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。

このテーマを読む:失恋・別れ体験談

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