喧嘩の後、仲直りが下手だった私が変えたこと
喧嘩した後、謝るのが遅かった。プライドより関係の方が大事だと気づいてから、変わった。
喧嘩の後に連絡できなかった、あの72時間
27歳の冬、withで知り合って4ヶ月になる彼と、些細なことで喧嘩した。
きっかけは本当にくだらないことだった。土曜の夜、恵比寿で映画を観る約束をしていたのに、彼が「仕事終わらなそう、19時に間に合わないかも」と送ってきたのが18時45分。私はすでに駅にいた。ヒールで30分待って、寒くて、腹が立って、「もういい」と返した。
彼は結局21時に来た。謝ってくれた。「ごめん、本当に」と言いながら、コートのポケットに手を突っ込んでうつむいていた。
でも私はそこから1時間、ほとんど口をきかなかった。
映画は観ない選択をして、中目黒のカフェで向かい合って、私は「次からはちゃんとしてほしい」とだけ言って解散した。家に帰ってから、ひとりで考えた。彼のことが嫌いになったわけじゃない。でも謝れなかった。「待たせたのはあなたが悪い」という正当性にしがみついて、「私も言い方がきつかった、ごめん」が言えなかった。
その後3日間、私から連絡しなかった。
「謝ったら負け」のどこがおかしいのか
自分でも薄々わかっていた。意地になってるな、って。
でも「でも彼にも問題がある」という言い訳が頭の中でぐるぐるして、連絡する踏ん切りがつかなかった。謝るとき、なぜかいつも「私の全部が間違っていた」と認めなきゃいけない気がしていたから。それが怖かった。
72時間後、彼から「元気?」とだけLINEが来た。
私の返信は「うん」。
「マジで?そんだけ?」って自分でもつっこみたくなるくらい、ひどい。
彼はそのあと「話したいんだけど、今週末会える?」と送ってきて、私は吉祥寺のカフェで向かい合うことになった。「俺も当日の連絡が遅くて悪かった。でも、あの後がちょっとしんどかった」と彼が言ったとき、喉の奥に何かつかえた。
しんどかった、か。
謝ることへの「負け」の感覚より、彼が3日間しんどかったという事実の方が、ずっと重たかった。
私の喧嘩のパターン、解剖してみた
冷静になって振り返ると、私の喧嘩にはいつも同じ流れがあった。
「なんでそういうことするの」からスタートして、話しているうちにどんどんスコープが広がる。今日の話をしていたはずなのに、「そういえば先月も」「あのときだって」と過去を引っ張り出してくる。で、最終的に「もういい」か「私が悪いってこと?」のどちらかで終わる。
感情が高ぶっているとき、私は言葉が乱暴になる。「どうせ」「いつも」「なんで毎回」。これが相手を防御姿勢にさせる。向こうも売り言葉に買い言葉になって、気づけば最初の論点はどこかに消えている。
冷静になってから「言いすぎた」と気づく。でも気づくのが遅い上に、伝えるのはもっと遅い。だから関係に小さなひびが、少しずつ、少しずつ入っていく。
変えたのは、「その場で終わらせない」こと
転換点になったのは、別の喧嘩だった。下北沢の居酒屋で、些細なことで口論になりかけたとき、私はいつも通り「なんでそういうこと言うの」まで言いかけて、止まった。
頭に血が上ってる。今話しても、また同じになる。
「ちょっとだけ時間ちょうだい」と言って、トイレに行った。洗面台の前で深呼吸を3回。鏡の中の自分に「冷静になれ」と言い聞かせた。5分後に戻ってきて、「さっきのこと、ちゃんと話したい。でも今日は頭が整理できてないから、明日でもいい?」と伝えた。
彼は少し驚いた顔をして、「うん、わかった」と言った。
次の日の23時、LINEで「昨日、私の言い方がきつかった。ごめん。でも、ああいうことを言われたとき私がどう感じるか、伝えてもいい?」と送った。
返信は「もちろん」だった。
これだけのことで、話し合いの質が全然変わった。感情をぶつけ合うんじゃなく、「何が起きたか」「私がどう感じたか」「次どうしたいか」の順番で話せるようになった。謝るべき部分は謝る。でも自分の気持ちも消さない。「言い方が悪かった、ごめんなさい。でも私がああ感じたのは、こういう理由があって」という形で。
そうすると相手も防御しなくなる。
仲直りが早くなった理由
実践してみてわかったことがある。
謝るのが早くなると、相手も早く謝ってくれるようになる。これは当たり前のことのようで、体感するまでわからなかった。
1. 感情が高ぶっているときは、その場で解決しようとしない。「少し時間をください」と言って一旦離れる。
2. 冷静になってから、「自分が悪かった部分」と「相手に伝えたかったこと」を分けて整理する。
3. 謝るときは全部をひっくるめない。「〇〇についてはごめん」と的を絞る。
4. 自分の感情も伝える。「悲しかった」「不安だった」を言語化する。責めるんじゃなく、報告する感覚で。
5. 過去を持ち出さない。今回の話だけにする。
どれも難しくない。でも喧嘩の最中にやろうとすると、なかなかできない。だから「頭に血が上ったら一旦離れる」というファーストステップだけ、まず癖にした。それだけで、あとは自然についてきた。
プライドを手放した話
「謝ったら負け」という感覚は、どこから来たんだろうと考えたことがある。
たぶん、謝ることを「自分の全否定」だと思っていたから。でも違う。謝ることは「この部分については、私が間違っていた」と認めること。それだけで、自分の全部を差し出す必要はない。
プライドを持つことと、関係を守ることは、両立できる。
でも喧嘩の渦中にいると、それを忘れる。「絶対に折れない」が目的になって、「この人と仲良くいたい」という本来の気持ちが後ろに追いやられる。
彼と吉祥寺で話した日の帰り道、ひとりで思った。私が3日間守ろうとしていたプライドと、彼が3日間感じていたしんどさ。どっちが大事だったか、なんてこと、聞くまでもなかった。
関係は、放っておくと冷える。謝れないでいる時間は、ただ冷えていく時間だ。
よくある質問
喧嘩の後仲直りする方法は?↓
喧嘩後謝るのが苦手な時の対処法は?↓
喧嘩後に相手を傷つけたことに気づいたらどうする?↓
この記事を書いた人
27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。