ゴースティングに後悔した夜、する側とされる側の話
Pairsで2回デートした相手から突然連絡が来なくなった。2回目の帰り際に「また行きましょう」と言ったのに——ゴースティングをする側の心理を理解したら少し楽になった。フェードアウトへの対処法と気持ちの立て直し方。
2回デートした相手から、ある日突然連絡が来なくなった。
1回目は恵比寿のイタリアン、2回目は渋谷の映画。どちらも楽しかった。少なくとも私はそう思っていた。2回目のデートの帰り際に「また行きましょう」と言ってもらって、普通に終わった。
翌週、LINEを送った。既読がついた。返信がなかった。翌日また既読。返信なし。3日後に「最近どうですか」と送ったら既読がついた。返信はなかった。
ゴースティングだと気づくのに3日かかった。「何か失礼なことをしたかな」「映画の帰り道の会話で何か言い方がまずかったか」「2回目のデートで引かれるようなことをしたか」と何度も振り返った。
スマホをテーブルに置いては確認して、また置いて、を繰り返した。指が動いて、また送りそうになるのをやめた。奥歯を噛んで、やめた。
ゴースティングとは何か
「突然連絡を絶つこと」。別れを告げず、説明もなく、ただ消える。マッチングアプリの普及とともに増えた。面識のある人が突然消えるという体験が、日常的になった。
少し前の時代なら、知り合いに突然音信不通になることはそれなりに珍しかった。でも今は、メッセージを「見ない」「ブロックする」という選択肢がある。消えることのコストが下がった。Pairsの退会ボタンは、メニューから3タップで押せる。
なぜゴースティングをするのか
「断ったら傷つける」という逆説的な配慮が一つ。向き合う勇気がなくて、「自然消滅」という言葉で自分を正当化している。言葉にしないと済むなら、言葉にしたくない。
別の人に気持ちが移ったというケースも多い。「他に好きな人ができた」と正直に言うのが怖くて、何も言わずに消える。
アプリを退会していたり、機種変更でLINEが引き継がれていないケースもある。ただし既読がつく場合は、これは当てはまらない。
「また行きましょう」と言った翌週に消えた、というパターンは、「別れを告げる機会が難しかった」という側面もある。でも既読をつけて返さないのは、それとは違う。
もう一つ、「既読スルー」を繰り返すことへの心理的ハードルが下がっていることもある。1日スルーしたら「もう今更返せない」という感覚になって、さらに返しにくくなる。ゴーストする側も、最初はそのつもりじゃなかった可能性もある。でもそれが相手への配慮の欠如である事実は変わらない。意図がなくても、受け取る側には「消えた」という現実が残る。
ゴースティングされたときの対処
1通だけ送る。「急に連絡がなくなったけど、大丈夫ですか?もし何かあれば教えてください」。
これで返信が来れば、何かが起きている(忙しかった、体調が悪かった)か、向き合ってくれる人だとわかる。返信が来なければ、ゴースティングを確認できたと思って、追わない。
追い続けることの消耗は大きい。2通目、3通目を送るたびに、自分の気力が削れる。1通で切り上げる方がいい。
「自分のせい」ではないという話
傷つく気持ちは本物だ。でもゴースティングをするかどうかは、相手が選んだことだ。
どんな人でも、断られる覚悟がある人には「もう会えません」と言える。言えないのは、その人が言えない人だからだ。あなたがそう扱われるべき人だからじゃない。
「なんで消えたのか」を考え続けることに、答えは出ない。説明できない人に説明を求めても無駄。自分が悪かったと自責しても意味がない。
次に行く。それしかない。わかるのに時間がかかったけど、今は素直にそう思える。ゴースティングした相手より、ちゃんと「違う」と言ってくれる人の方が、ずっといい。あの渋谷の映画館から帰った夜のことは、もう思い出さなくなった。
半年後、別の人と2回デートした。「次どこ行きますか」という話になって、「ちょっと考えてもいいですか」と正直に言ってもらえた。断り方がわかる人だ、と思った。「いつか」じゃなくて「考えてもいいですか」と言える人。その誠実さが、あの夜のスマホの画面と対になって、記憶に残った。ゴーストされた経験は、誠実な断り方の価値を教えてくれた。
ゴースティングをしてしまった側の反省
正直に書く。自分もゴースティングをしたことがある。渋谷で一度会った人に、その後返信しなかった。理由は「なんとなく違った」。でもそれを言葉にする勇気がなかった。恵比寿の帰り道、胸の奥がチクチクした。自分がされたら辛いことを、自分がやっていた。吉祥寺のカフェで「あの時ちゃんと断ればよかった」と後悔した。喉の奥がつかえた。ゴーストする側にも罪悪感はある。でもそれは、された側の痛みの言い訳にはならない。
ゴースティングは恋愛の闇だ。でもその闘は、向き合った人を強くする。恵比寿の帰り道、「された側もした側も、お互い傷ついている」と気づいた。心臓がチクッとした。完璧な対処法なんてない。ただ、次の出会いで同じことをしない。それだけが自分にできることだった。吉祥寺の夜空を見上げて、深呼吸した。手のひらの汗が引いた。前を向く。
この記事を書いた人
27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。
Pairsの他の攻略記事