プロフィールの数字を正直に書いた夜、後悔しなかった話
「2cm盛る人がいる」と聞いてから、身長を書くとき手が止まった。盛ったらマッチングが増えるかもしれない。でも会ったとき「この人、嘘つく人だ」と思われたら全部終わる。正直に書くことにした理由と、そのあとに起きたこと。
「175cmと書いてあったのに、170cmだった」
友達がそう言ったとき、渋谷のスタバで笑った。でも彼女の顔は笑っていなかった。
「それだけで信頼できなくなった。5cmの嘘が、全部を壊した」
手元のカプチーノを見つめた。泡の模様がゆっくり崩れていくのを見ながら、自分のプロフィールのことを考えた。
マッチングアプリのプロフィールには数字が並ぶ。年齢、身長、年収(任意)。これが地味に悩ましい。特に「年齢」と「身長」。
「2cm盛る人がいる」という話を聞いてから、実際に書くとき少し考えてしまった。でも正直に書くことにした。理由がある。
会ったとき嘘をつく人だと思われないためのコツ
数字を盛ったときに起きること。会ったときに実物と違う。それだけだ。でも「それだけ」が与えるダメージは大きい。
「写真と少し違う」は許容範囲。表情や角度で印象が変わるのは当然だから。でも「プロフィールと全然違う」は「この人は嘘をつく人だ」という印象に直結する。数字の嘘は写真の盛りより発覚しやすい。身長は並んだ瞬間にわかる。
別の友人の話。中目黒のカフェで会った人がプロフィールに177cmと書いていたのに、実際は自分(163cm)と同じくらいだった。「でも本人は気づいてないみたいで、ずっと堂々としてた」と彼女は言った。
「プロフィールの嘘より、本人が気づいてないことの方がつらかった」
その一言が、胸に刺さった。会うまでの期待が大きい分、会ったときの落差も大きくなる。嘘を書いた本人は忘れているかもしれないけど、相手はプロフィールの数字を覚えている。
正直に書いたら、「その数字でも会いたい」人が来た
正直に書いたら、マッチング数が減るんじゃないかと思った。でも実際は違った。
写真も数字も正直に書いた状態で「会いたい」と思ってもらえたなら、相手は現実の自分に会いに来ている。会ったときに「思ってたより良かった」が起きやすい。盛った数字で来てくれた人は、「条件で引っ掛けた人」。正直に書いて来てくれた人は、「条件を知った上で来た人」。後者との方が、最初の会話から落ち着いている。
恵比寿でPairsの人と会ったとき、「プロフィールの数字、そのままですね」と言われた。「そのままです」と返したら、少し笑って「安心した」と言った。
その「安心した」の一言が、正直に書く理由の全てだった。
年齢の書き方ポイント——「30代前半」と濁す問題
年齢は変えようがない。でも「32歳」を「30代前半」と書けるアプリもある。
個人的には正確な年齢を書く方がいいと思っている。「30代前半」と書いた場合、会ったときに正確な年齢を聞かれる。そのとき「32です」と言うのは問題ない。でも「実は39なんですよ」と言う人もいる。そのギャップは相手を傷つける。
吉祥寺のカフェで会ったとき、「いくつですか」と聞いたら「まあ30代で」と濁す人がいた。プロフィールには「30代前半」と書いてあった。その後に「34です」と正直に言ってくれたけど、なぜ濁したのかがわからなくて、少し戸惑った。34歳はなにも問題ない。ただ「教えたくない何か」があると思わせてしまう答え方が、関係の出発点を少し複雑にする。
数字より信頼を届けるプロフィールの作り方
身長や年齢より、もっと大きな信頼を生む数字がある。
「IT系」「メーカー勤務」より「Webエンジニア、4年目」という具体性の方が、「ちゃんとしている人だ」という安心感を与える。書ける範囲で正確に書くこと。
プロフィールの数字は「フィルター」だ。正直に書いておくことで、本当に合う人だけを呼び込める。盛った数字で通過しても、会った瞬間にフィルターが外れる。
嘘のない数字は、会うまでの期待をコントロールする。「この数字の人と会う」という前提で来た相手に、その数字のままの自分を見せられる。それが一番、出発点として楽だった。
5cmの嘘が全部を壊した友達の話を聞いた日から、自分のプロフィールは1文字も盛らないと決めた。
正直な数字は、正直な人を連れてくる。盛った数字は、がっかりを連れてくる。
正直に書いた結果
身長170cmを「172cm」と書こうか迷った。恵比寿のカフェで10分悩んで、結局正直に「170cm」と書いた。手が震えた。でも、会ったときに「あれ?思ったより低い」と思われる方がもっと怖い。嘘の数字で始まる関係に未来はない。実際、正直に書いてからマッチした人は、身長を全く気にしていなかった。新宿で初めて会った人に「プロフィール正直そうで好感持てました」と言われた。胸の奥がじんわり温かくなった。
正直にプロフィールを書いてから、変なストレスが消えた。恵比寿で会った人に「嘘つかない人って好感持てます」と言われた瞬間、喉の奥が熱くなった。心臓がドクンと跳ねた。手のひらの汗が温かかった。正直に書いたのに、数字で判断する人はいなかった。
この記事を書いた人
27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。