ゼクシィとOmiaiを3ヶ月ずつ試した夜、後悔した比較の話
代官山のカフェで会ったOmiaiの男性に「婚活って感覚はなくて」と言われた日、ゼクシィ縁結びに切り替えた。同じ「真剣な出会い」のはずなのに、最初の質問からして温度が違った。
正直に言う。ゼクシィとOmiaiを3ヶ月ずつ使ったけど。
「Omiaiを使ってるけど、婚活って感覚はなくて。いい出会いがあればいいかなって」
カプチーノのフォームミルクを見つめながら、胸の奥がすーっと冷えていくのを感じた。この人は悪い人じゃない。でも、私が求めているものとは違った。
31歳。もう「いい出会いがあれば」で過ごせる時間は、そんなに長くない。
Omiaiの3ヶ月——「真剣」の定義がずれている
Omiaiを先に3ヶ月使った。会員数は多い。プロフィールを見ながら感じたのは、「真剣な人」と「とりあえず登録した人」が混在している印象。
婚活と書いてあっても、メッセージを送ってみると「急がなくていいですよ、自然に」という返事が来ることがある。婚活という言葉と実際の温度感がずれている人が一定数いた。
新宿のイタリアンで会った28歳の男性は、パスタを巻きながら「結婚は35くらいかな」と笑った。あと7年。私にはその時間がない。フォークを置く手に力が入った。
20人とメッセージして、「いつ頃を目安に結婚を考えていますか」と聞いてきたのは2人だけ。残りの18人は、その質問が存在しないかのように話を進めた。
ゼクシィ縁結びに移った瞬間——前提が共有されている
3ヶ月後、ゼクシィ縁結びに移った。最初から空気が違った。
プロフィールに「結婚意欲度」が数値で見える。マッチした人からのメッセージ、10人中7人が何らかの形で「いつ頃を目安に考えていますか」と聞いてきた。Omiaiでは20人中2人だったのに。
横浜のみなとみらいで会った33歳の男性は、ロイヤルパークホテルのラウンジで紅茶を頼んでから、開口一番にこう言った。
「お互い真剣に探してるんですよね。だったら、最初から聞きたいことを聞きませんか」
心臓がドクンと鳴った。怖かった。でも同時に、ほっとした。探り合いの時間がいらない。この安堵感は、Omiaiでは味わえなかったもの。
彼は「家族の話」「住む場所」「子どもについて」を1時間の中で全部聞いてきた。Omiaiだったら3回目のデートでも出ない話題。紅茶が冷めるのも忘れて話し込んでいた。
選び方のポイント——数字と肌感覚でわかる違い
会員層はゼクシィ縁結びが30代中心で、Omiaiは20代後半〜30代前半が多い。料金はどちらも月4,000円前後だが、ゼクシィ縁結びは無料ではメッセージができない。課金しないと先に進めない設計になっている。
その「課金しないと始まらない」という構造が、会員の真剣度を底上げしている気がした。お金を払ってまでやっている人しかいない場所。タダだから登録した、という層がいない。
マッチング数はOmiaiのほうが多い。でもゼクシィ縁結びは少ないぶん質が高い、という感覚があった。量より密度。
メッセージの質が違う——探り合いか、直球か
Omiaiでのメッセージは、最初の5〜6往復が「探り合い」に費やされることが多かった。「お休みの日は何をされていますか」「映画とか観ますか」。悪い質問じゃないけれど、婚活の核心にはなかなか辿り着かない。
ゼクシィ縁結びのメッセージは違った。2往復目で「年齢的にいつ頃を考えていますか」と聞かれることが珍しくなかった。最初は驚いたけれど、慣れると楽だった。探り合いの時間が短縮されるぶん、「この人とは合わないな」という判断も早くなる。
名古屋から出張で東京に来ていた35歳の男性は、丸の内のカフェで開口一番に「子どもは欲しいですか」と聞いてきた。ドトールのブレンドコーヒーが喉に引っかかった。直球すぎる。でも彼は続けて「僕は欲しいんです。だから最初に聞きたくて」と言った。
その正直さに、胸がじんとした。Omiaiでは絶対に聞かれなかった質問だった。
どちらが合うかは「何を避けたいか」で決まる
「とにかく多くの人に会って自分で判断したい」ならOmiai。「最初から結婚前提の人だけと話したい」ならゼクシィ縁結び。
私は後者だった。「いい出会いがあれば」という温度の人と会って、帰り道にため息をつく時間が、もったいなかった。渋谷駅の改札を抜けるとき、スマホでゼクシィ縁結びのプロフィールを確認している自分がいた。次に会う人は、同じ温度で話せるだろうか。
結局、温度の合う場所を選ぶだけで、出会いの質は変わる。代官山のカフェで「婚活って感覚はなくて」と言われたあの日から、私は場所を変えた。
ゼクシィ縁結びに変えてから3ヶ月目、横浜のみなとみらいで会ったあの33歳の男性と、まだ会い続けている。4回目のデートは彼が選んだ鎌倉の蕎麦屋だった。「ここ、親が昔よく連れてきてくれたんです」と言ったとき、彼の目が少し潤んでいた。
合う場所を選んだのに、出会いの質がこんなに変わった。
この記事を書いた人
27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。