Omiai、初対面の最初の5分が怖かった夜。後悔しなかった話
改札で相手を見つけた瞬間、声が1オクターブ上がった。婚活デートの緊張は普通のデートと質が違う。Omiaiで5人に会って気づいた、最初の5分の乗り越え方。渋谷駅の南改札、18時32分。スマホの写真と同じ顔を探していた。
渋谷駅の南改札、18時32分。スマホの写真と同じ顔を探していた。
人混みの中で目が合った。たぶんあの人だ。近づいていくとき、心臓が肋骨の内側をノックしているみたいだった。手のひらが汗ばんでいて、スマホを持ち替えた。
「○○さんですか」
自分の声が1オクターブくらい高かった。相手は少し笑って「はい」と言った。声を聞いた瞬間、喉の奥に詰まっていた何かが、ほんの少しだけ溶けた気がした。
婚活デートの緊張は、普通のデートと質が違う
Omiaiで5人に会った。全員、最初の5分が怖かった。
普通のデートなら「気が合うかな」くらいの話だけど、婚活デートには「この人と将来を考えられるか」という重さがある。まだ名前しか知らない相手に、人生の査定をされている気がする。されてないのに。
その重さが、最初の5分に全部凝縮される。
席に案内されて、飲み物を注文して、メニューを眺める時間。恵比寿のイタリアンで向かい合ったとき、水のグラスを持つ手が微かに震えた。それを隠すようにメニューを広げた。
最初の5分を変えた「小さな一言」
一番うまくいったデートがある。
中目黒の小さなビストロで、席に座った直後に相手が言った。
「今日来るまでの道、わかりました?」
「一回間違えました。Google Map信じたら裏路地に入っちゃって」
相手が笑った。私も笑った。その3秒で、肩の力が抜けた。
逆に、席について最初の質問が「お仕事は何をされてますか?」だったデートは、最後までどこか堅かった。面接みたいなリズムが最初の5分で決まると、2時間ずっとそのままになる。
5人のデートで気づいたパターン
1人目:表参道のカフェ。緊張しすぎてスタバのラテを2口でこぼした。相手は気にしていなかったけど、自分の中では「やらかした」という感覚が最後まで消えなかった。
2人目:新宿のレストラン。相手も緊張していたのが伝わってきて、逆に安心した。「お互い緊張してますね」と言ったら「ですね」と笑い合えた。2回目のデートにつながった。
3人目:恵比寿のイタリアン。手が震えた回。でもワインを一口飲んだら少し楽になった。食べ物と飲み物は、緊張のクッションになる。
4人目:中目黒のビストロ。「道わかりました?」の一言で空気が変わった回。相手の気遣いに救われた。
5人目:代官山のカフェ。自分から「ちょっと緊張してます」と最初に言ってみた。相手が「私もです」と返してくれて、そこから楽に話せた。
気づいたのは、緊張を隠そうとするより、認めたほうが楽だということ。
最初の5分でやらないほうがいいこと
「お仕事は?」「ご出身は?」「何歳ですか?」から入ると、面接になる。プロフィールに書いてあることを確認するだけの会話は、お互いを減点するための時間になりやすい。
代わりに。
「ここ来たことあります?」「今日暑くなかったですか?」「駅からここまで迷いませんでした?」
こういう「正解のない小さな質問」が、空気を柔らかくする。答えに困らない。減点されない。ただ「普通に話せる人だ」という安心感を、お互いに確認するだけ。
緊張は消えないけど、受け入れ方は変わる
5人目のデートでも、改札で相手を見つけた瞬間の心臓の速さは変わらなかった。手汗も出た。声もたぶん少し高かった。
でも、1人目のときと違うのは、「緊張している自分」を否定しなくなったことだ。緊張してる。それでいい。相手も同じだから。
婚活デートの最初の5分は、お互いが「普通に話せる人かどうか」を確かめているだけの時間だ。
「緊張してます」が空気を変える力があるのに、完璧にしていた。
この記事を書いた人
27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。