子供がいることをいつ言うか。3人に伝えて、3人とも違う反応だった
Omiaiを始めた34歳シングルマザー。「子供がいます」をプロフィールに書くか迷い、3人に会って3人に直接伝えた。受け入れた人、動揺した人、黙って席を立った人。3つの反応と、私が最終的に選んだ方法。
「子供がいます」と伝えて、3人中1人に逃げられた。
34歳、シングルマザー。Omiaiに登録して3人に会って、3人に子供の存在を伝えた。受け入れた人、動揺した人、黙って席を立った人。全員違う反応だった。
娘は4歳。保育園の送り迎えと仕事で毎日が終わる生活の中で、「もう一度誰かと一緒にいたい」と思ったのは、娘が寝た後のリビングで一人でいるときだった。テレビの音だけが流れている部屋。ワインを一口飲んで、グラスをテーブルに置いたとき、音が静かすぎた。
プロフィールに書くか、書かないか
最初に迷ったのは、プロフィールに「子供がいる」と書くかどうかだった。
Omiaiにはプロフィール項目に「子供の有無」がある。正直に「あり(同居)」と書けば、マッチング数は確実に減る。わかっていた。
友人に相談したら、「最初から書いた方がいい。隠してもいずれバレる」と言われた。別の友人には「最初から書くとフィルターで弾かれるから、まず会ってから伝えた方がいい」と言われた。真逆のアドバイス。
結局、プロフィールには書かなかった。「子供あり」にチェックを入れると検索結果に出にくくなる、と聞いたからだ。卑怯だと思った。でも、まず一人の女として見てもらいたかった。母である前に、私は私だった。その気持ちを否定できなかった。
代わりに、会う前のメッセージで必ず伝えると決めた。でも実際には、それもできなかった。メッセージの流れの中で「子供がいます」と打つタイミングが見つからない。楽しい会話を切り裂くような気がして、指が動かなかった。
結局、3人に会って、3人に直接伝えた。
1人目:受け入れた人
最初に会ったのは、37歳の会社員だった。品川のスターバックスで、日曜の14時。娘は実家の母に預けていた。
1時間半くらい話して、仕事の話と趣味の話をした。穏やかな人で、コーヒーの飲み方がゆっくりだった。話が途切れても焦らない人だった。
「あの、実は」と切り出したのは、帰り際だった。スターバックスを出て、品川駅に向かって歩いているときだった。声がうわずっていた。自分でわかった。
「子供がいるんです。4歳の娘が」
彼は2秒くらい黙った。その2秒が永遠に感じた。手が震えていた。ポケットの中で拳を握った。
「そうなんですね」
声のトーンが変わらなかった。驚いた様子もなく、同情する様子もなく、ただフラットに受け止めた。
「会う前に言えなくて、すみません」
「いえ、伝えてくれてありがとうございます。全然大丈夫ですよ」
「全然大丈夫」が、本心かどうかはわからなかった。でもその場で表情が変わらなかったことに、少し救われた。帰りの電車で、握りしめていた拳をゆっくり開いた。手のひらに爪の跡がついていた。
その後、彼とは3回デートをした。でも4回目はなかった。「子供のことは気にならないです。でも、自分にその覚悟があるかって考えたら、正直まだわからなくて」というLINEが来た。丁寧な断りだった。誠実な人だと思った。
2人目:動揺した人
2人目は35歳。恵比寿のイタリアンで、金曜の夜。
この人には、料理が来る前に言おうと決めていた。1人目のときの「帰り際に言う」パターンだと、相手に考える時間を与えないまま別れることになる。それはフェアじゃないと思った。
「あの、最初に伝えたいことがあって」
前菜のカプレーゼが来る前に言った。「子供がいます。4歳です」。
彼の目が泳いだ。わかりやすかった。水を飲んで、おしぼりで手を拭いて、もう一度水を飲んだ。
「え、あ、そうなんですか。えっと......」
しばらく沈黙があった。カプレーゼが運ばれてきて、店員が「お待たせしました」と言った。その声で場が動いた。
「すみません、ちょっとびっくりして」
「びっくりしますよね」
「いや、でも、別に嫌とかじゃなくて。ただ......ちょっと考える時間をもらえますか」
その後のディナーは2時間続いた。子供の話はそれ以上しなかった。仕事の話と映画の話をした。帰り際に「また連絡します」と言われた。
3日後にLINEが来た。「正直に言ってくれてありがとうございます。でも今の自分には難しいです。すみません」。短かった。3日間悩んでくれたことが、文面からわかった。
3人目:黙って席を立った人
3人目は33歳。新宿のカフェで、土曜の15時。
この人には、メッセージの段階で「会う前にお伝えしたいことがあります」と送っていた。「なんですか?」と聞かれたけど、「会ったときに話します」とだけ返した。
カフェで席について、注文してすぐに言った。「子供がいます」。
彼は笑った。でも目が笑っていなかった。
「あ、そうなんですね。......ちょっとすみません」
スマホを見るふりをして、「ごめん、急用が入って」と言った。コーヒーが来る前に立ち上がった。「また連絡しますね」と言って、店を出た。
連絡は来なかった。
カフェに一人で残されて、注文したカフェラテが2つ来た。彼の分を見つめながら、手のひらで顔を覆った。泣きたいのに泣けなかった。喉の奥が痛くて、でも涙が出なかった。レジで2人分を払って店を出た。
「いつ言うか」の答え
3人に伝えて、3通りの反応があった。受け入れた人。動揺した人。去った人。
どれが正しいとか間違いとか、ない。全員、正直に反応しただけだ。1人目の「気にならないけど覚悟がない」も、2人目の「3日間悩んでくれたこと」も、3人目の「逃げたこと」も。全部本音だった。
4人目に会う前に、プロフィールに「子供あり」と書き直した。マッチング数は半分以下になった。でも、そこからマッチした人は最初から知っている。カフェで「実は」と切り出す必要がない。あの手の震えを、もう繰り返さなくていい。
「いつ言うか」の答えは、「最初から書いておく」だった。遠回りして気づいた答えだった。
マッチング数が減ることは、怖くなくなった。50人にスルーされても、1人が「子供がいるんですね、何歳ですか?」と聞いてくれたら、その1人との時間の方がずっと濃い。
隠して会うことの罪悪感が消えたとき、やっと私は「母である自分」を否定しなくなった。
隠して会えば楽だけど、見せて残る人にしか意味がない。
この記事を書いた人
27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。