寒い夜に黙って体を寄せてきた彼に、返事は言葉じゃなかった
Tappleで付き合って3ヶ月、12月の中目黒、目黒川沿い。彼が何も言わずに肩を寄せてきた瞬間、私も何も言わなかった。歩調も変えなかった。その夜の体温だけが、3ヶ月分の記憶の中で一番はっきりしている。
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Tappleで付き合って3ヶ月、12月の中目黒、目黒川沿い。彼が何も言わずに肩を寄せてきた瞬間、私も何も言わなかった。歩調も変えなかった。その夜の体温だけが、3ヶ月分の記憶の中で一番はっきりしている。
Tinderで知り合って3週間、十一月の表参道でのディナー。帰り道、ケヤキ通りを歩きながら少し前を行くリクの背中を見ていた。コートにリクの香水が移った。水曜日に匂いが消えるまで、私は洗わずにいた。
飲み会の帰り、友達の彼氏の友人と偶然同じ方向だった。渋谷から乗った電車の中で30分、なぜかずっと話し続けた。「またどこかで」と言って別れた人から3日後にLINEが来た。アプリでも職場でもない出会いの、その続きの話。
Tappleで知り合ったユイチロと4回目の夜、三軒茶屋で終電を逃した。タクシーの暗闘の中で手が触れた。引くタイミングを、どちらも見つけられなかった。キンモクセイの匂いがした秋の夜、たった数センチの距離の話。
Tinderで知り合ったリョウの家でコーヒーをこぼして、シャツを借りた十月の夜。代々木上原の帰り道、コートの下に感じたその匂いを、3日間洗えなかった。人を好きになるって、こういう小さな保留の積み重ねだと思った。
withで知り合ったタクマと2回目のデート、渋谷のTOHOシネマズ。映画が始まって20分後、膝が触れていた。動かせなかった。彼も動かさなかった。暗闇の中で2時間ずっと触れ続けたまま、映画は終わった。
withの心理テストで相性スコア92点。「この人なら間違いない」とスマホを握る手が温かくなった。でも3回会って気づいた、データが教えてくれなかったことがあった。アプリの診断結果と現実の落差、そして本当に必要だったものの話。
マッチングアプリのプロフィール「写真撮りながら街歩きが趣味で」に深夜1時の衝動でDMを送った。谷中から神楽坂まで、カメラを持った彼と歩いた3ヶ月間のこと。「今日の写真がよかったから」——意味不明なのに、わかった気がした。
「なんで私が好きなの?」と3回聞いた夜、彼はもう答えてくれなかった。愛されるたびに怖くなって、先に傷つけることで自分を守った3年間。あのころの自己肯定感の低さが恋愛にどう影響していたか、別れた後に気づいたこと。