背中のファスナーを直してもらった。あの10秒間が、一番ドキドキした瞬間だったかもしれない
Omiaiで出会って1ヶ月。彼の指先が背中に触れたあの10秒間、私は呼吸を止めていた。服の上からだった。それでも、確かに体温があった。
恋愛体験談
スワイプひとつで始まった出会いが、どんな物語になったのか。Pairs・Tinder・with・Omiai・Tappleで出会ったリアルな恋愛体験談。ドキドキしたあの夜、すれ違った理由、忘れられない別れ——誰かのリアルな体験が、あなたの恋愛を映す鏡になるかもしれない。
185 本
Omiaiで出会って1ヶ月。彼の指先が背中に触れたあの10秒間、私は呼吸を止めていた。服の上からだった。それでも、確かに体温があった。
Omiaiで出会ったケンジの家に初めて招かれた夜。紺色のエプロン姿の後ろ姿が、なぜかひどく色っぽく見えた。好きになる瞬間は、いつもこんなにさりげない場所に潜んでいる。
12月の中目黒、肩がぴたっとくっついた瞬間。何も言わなかった。歩調も変えなかった。それなのに、その夜の体温だけが、3ヶ月分の記憶の中で一番はっきりしている。
Tinderで知り合って3週間。表参道でのディナーの帰り道、リクの香水が私のコートに移った。その匂いを、水曜日に消えるまで、私は洗わずにいた。
アプリでも職場でもない、ただの飲み会の帰り道。同じ方向というだけで乗った電車の中で30分、なぜかずっと話せた。その偶然が、思いがけない続きを連れてきた。
代官山のワインバー、Hingeで知り合ったショウタと初めて飲んだ夜。ブルゴーニュで染まった彼の唇から、どうしても目が離せなかった。好きかどうかより先に、体が答えを知っていた。
終電を逃した夜、三軒茶屋からのタクシーで手が触れた。引くタイミングを、どちらも見つけられなかった。4回目の夜に起きた、たった数センチの距離の話。
コーヒーをこぼして、シャツを借りて、その匂いを3日間洗えなかった。人を好きになるって、こういう小さな保留の積み重ねなのかもしれない。
withで知り合ったタクマと2回目のデート。映画が始まって20分後、膝が触れていることに気づいた。動かせなかった。彼も動かさなかった。2時間、ずっと。