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25歳でモテた夜。でも全然楽しくなかった話の後悔

「25歳が一番いい時期だよ」と言われてPairsを始めた翌日、いいねが100件来た。でも全然嬉しくなかった。「モテる年齢」というプレッシャーの中で感じた焦り、理想と現実のギャップ、最終的に気づいたこと。

27歳・女性の体験
·橘みあ·5分で読める

「25歳が一番いい時期だよ」と言われたのに、全然楽しくなかった。


友達の言い方は軽かった。代官山のカフェで、オレンジジュースのグラスを持ちながら「モテるうちにやっとかないと損だよ」みたいな感じで言った。私は苦笑いしながら、でもその夜アプリをダウンロードしていた。


登録した翌日、「いいね」が100件来た。写真をちゃんと撮ったのもあるが、確かにPairsの年齢層的に25歳女性は需要が高い。でも100件の「いいね」を眺めながら、なぜか全然嬉しくなかった。画面の向こうに100人の顔があって、誰も私のことを知らなくて、私も誰のことも知らない。胸の奥が、ぽかんと空洞になった感じがした。


「モテる時期」というプレッシャーの正体


「25歳が一番いい」という言葉には、裏に「それを過ぎると落ちる」というメッセージが含まれている。


そのプレッシャーで始めたアプリは、楽しめなかった。100件の「いいね」が来るたびに「この人の中に会いたい人はいるか」という作業が発生する。楽しみではなく、仕事のように感じた。毎晩1時間、プロフィールを見ていた。職業、年収、趣味。「この人は?」「この人は?」と繰り返す。2週間で飽きた。


飽きた、というより疲れた。スマホを置いてソファに横になったとき、「私、何をしているんだろう」と思った。別に彼氏が欲しいわけでも、結婚を急いでいるわけでもなかったのに、友達の一言で始めて、モテているという事実に虚しくなっている。「25歳のうちに」というフレーズが、どれだけ私の行動を支配していたか、そのとき気づいた。


Pairsには「いいね」を返すと「マッチングしました」と通知が来る。その通知が来るたびに「また誰かと会う約束をしなきゃいけない」という義務感が生まれた。出会いを楽しむのではなく、こなしていた。


選択肢が多すぎて、選べなくなった


選択肢が多いと、選べなくなる。これは心理学でいう「選択のパラドックス」として知られる現象だが、マッチングアプリでも同じことが起きる。100人の中から「会ってみたい人」を選ぶのは、20人の中から選ぶより疲れる。選んだ後も「もっといい人がいたかも」という感覚が残る。


実際に会ったのは3ヶ月で8人。「いいね」の数に比べると、極端に少ない。8人のうち、まず連絡をとってみようと思えたのが12人で、実際に会う約束まで進んだのが8人。なぜ4人は途中でやめたかというと、「なんか違う気がする」という漠然とした感覚だった。写真が好みすぎて、逆に「実際に会ってがっかりしたくない」という防衛本能が働いたり、メッセージのテンポが合わなかったり。100件から始まった「いいね」が、8人になるまでのフィルタリング作業。それが一番消耗した。


8人会ってわかった「スペックと相性は別物」という現実


8人と会ってみると、「スペックがいい人」と「会っていて楽しい人」は別だとわかった。


年収が高くて清潔感があって、でも「一緒にいて何も感じない」という人がいた。広尾のイタリアンに連れていってもらって、ワインも美味しくて、でも2時間後にどんな話をしたか全然覚えていない。それが最も「スペックのいい人」との最初で最後のデートだった。


逆に、特に条件がいいわけじゃないけど「また会いたい」と思った人がいた。中目黒の川沿いを歩きながら、好きな映画の話を3時間した。映画の趣味が全然違って、だからこそ「なんでその映画が好きなんですか?」という話が終わらなかった。歩きすぎて足が痛くなったとき、「そこのカフェ入りましょうか」と言ってくれた。そのさりげなさが好きだった。


「条件がいい人と会う」より「話したい人と会う」に切り替えた瞬間から、デートが楽しくなった。


25歳でアプリを始めてよかった理由


選択肢が多い時期にアプリを使ったことで、「自分が何を求めているか」が早くわかった。条件で絞っても幸せになれないと気づけた。


今の彼氏は「いいね」の優先度を上げていた人ではなかった。メッセージのやり取りが面白くて、会ったらもっと面白くて、気がついたら3回目のデートを楽しみにしていた。初回のデートは下北沢の小さなカレー屋だった。彼が「ここ好きなんだよね、カレーはスパイスが多い店が正義だと思って」と言って、私が「わかる、でもバターチキンも捨てがたい」と言ったら、「それは正論だ」と返してきた。そのテンポが心地よかった。2回目、3回目と会うたびに「また来週会いたい」という気持ちが普通になっていった。


25歳のモテ期より、30歳の確信の方が欲しかった。でもモテ期を経験したから、確信の意味がわかった気がする。100件の「いいね」で何も感じなかった夜があったから、たった1人との会話が面白い夜の価値がわかった。


25歳の私はモテていた。でも楽しくなかった。数じゃなく質。恵比寿のカフェで気づいた。心臓がドクンと跳ねる一人に出会えれば、それでよかった。

この記事を書いた人

橘みあマッチングアプリ体験談ライター

27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。

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