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名古屋でマッチングアプリを使った夜、後悔した転勤者の話

東京から名古屋に転勤して、Pairsを開いた。マッチング数は東京の半分以下。デート場所は栄と名駅に集中。車がないと詰む。名古屋でアプリを使って気づいた、地方ならではのリアルとうまくいくコツ。

·橘みあ·5分で読める

正直に言う。名古屋に転勤してPairsを開いたのに、マッチが半分になった。


正確に言うと、東京では週に15件くらい来ていた「いいね」が、名古屋では6〜7件になった。プロフィールも写真も変えていない。変わったのは居住地だけだった。画面を見て、思わず笑った。「これ、同じアプリだよな?」と。


名古屋のマッチングアプリ事情:数字のリアル


名古屋は人口約230万人。東京23区の約1,400万人と比べると、そもそもの母数が違う。Pairsのアクティブユーザー数も体感で3分の1くらいだった。


マッチング数が減るだけじゃない。「距離」の概念が変わる。東京では「渋谷から30分圏内」くらいの感覚で相手を探していたけど、名古屋では「名古屋市内」でフィルターをかけると候補がかなり絞られる。「愛知県全域」にすると一宮や豊橋の人も出てくるが、実際に会うとなると車で1時間かかる。


東京にいたときは「マッチングした人と金曜の夜に会う」が当たり前だったけど、名古屋では「日程を合わせて、デート場所を先に決めて、そこまでの移動手段を確認する」という段階が必要だった。


車社会の壁:デート場所が限定される


名古屋は車社会だ。これが一番大きな違いだった。


東京では「じゃあ恵比寿で」「代官山のカフェで」と電車でサクッと行ける。名古屋の中心部——栄や名駅周辺は電車で行けるけど、それ以外のエリアは基本的に車がないと厳しい。


初デートの場所が栄か名駅に集中するのは、そういう理由だった。「車出しますよ」と言ってくれる男性もいたけど、初対面の人の車に乗るのは怖い。私は初デートは必ず電車で行ける場所にした。


結果、栄のラシックか名駅のJRゲートタワーのカフェに偏った。選択肢が狭くなるのは仕方ないけど、3人連続で同じカフェに行ったときはさすがに「またここか」と思った。


2回目以降のデートで車が使えるようになると、一気に選択肢が広がった。長久手のIKEAに行ったり、大須の商店街を歩いたり、東山動植物園に行ったり。名古屋のデートは「車ありき」で幅が変わる。


「知り合いに見られる問題」がある


東京では、マッチングアプリで会っても知り合いに遭遇することはほぼない。名古屋は違う。


栄のカフェでデートしていたら、同じフロアに同僚がいたことがある。心臓が口から出るかと思った。気づかれなかったけど、以降は栄のメインストリートを避けるようになった。


名古屋は「地元の繋がり」が強い。高校の同級生が市内にたくさん住んでいるし、職場の人も名古屋市内に集中している。東京みたいに「匿名性」がない。だからプロフィール写真に顔を出すのを躊躇する人が多いのかもしれない。実際、名古屋のPairsでは顔写真なしのプロフィールが東京より多かった。


名古屋でうまくいった3つのコツ


1. 検索範囲を「愛知県」に広げる


名古屋市内だけで探すと、候補が限られすぎる。豊田、春日井、一宮あたりまで範囲を広げると、選択肢が倍くらいになる。最初のデートは栄か名駅で会えば、どこからでもアクセスしやすい。


2. プロフィールに「名古屋で転勤」と書く


これが意外と効いた。「転勤で来ました」と書くと、「名古屋のこと教えてあげる」という会話のきっかけになる。「手羽先はどこの店が好きですか?」「味噌煮込みうどん食べました?」と、名古屋ネタで最初のメッセージが弾みやすい。風来坊と世界の山ちゃん、どっちが好きかで議論になったこともある。


3. 2回目のデートを「名古屋らしい場所」にする


初デートはカフェでいい。でも2回目は名古屋ならではの場所を選ぶと、距離が縮まりやすかった。


大須商店街の食べ歩きは鉄板だった。たこ焼き、台湾ラーメン、ブラジル料理の屋台。歩きながら食べながら話せるから、向かい合って座るカフェより緊張しない。名古屋港水族館もよかった。シャチのショーで二人でびしょ濡れになって、笑い合えた瞬間に「この人と合うな」と思った。


熱田神宮の参道を歩くデートも意外とよかった。静かな場所で、ゆっくり話せる。きしめんを食べて帰る、というコースが自然だった。


名古屋のマッチングアプリで感じた「距離感」


名古屋でアプリを使って半年、4人と会った。東京では同じ期間で10人以上会っていたから、ペースは確実に落ちた。


でも、質は上がった気がする。


名古屋の人は「会うまでのやりとり」が長い傾向があった。東京では1週間でデートの約束をしていたけど、名古屋では2〜3週間やりとりしてから会うのが普通だった。その分、会ったときの「事前情報」が多くて、会話に困らなかった。


「遊びの人が少ない」という感覚もあった。東京のアプリは選択肢が多すぎて、気軽にマッチして気軽にフェードアウトする空気がある。名古屋は選択肢が限られる分、一人一人に向き合う人が多い印象だった。


転勤して最初は「マッチング減った、終わった」と思った。半年経って思うのは、少ない中から選ぶ方が、ちゃんと選べるということ。


名古屋の「いいね」は通知じゃなかったのに、重みが違った。

この記事を書いた人

橘みあマッチングアプリ体験談ライター

27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。

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