「写真と違くない?」——その一言が刺さった日から変えたこと
Pairsのプロフィール写真、SNOW全開で載せてた。初デートで彼が私を見て一瞬固まった表情を、たぶん一生忘れない。あの日から写真加工のラインを見直した、リアルな話。
新宿駅の東口改札。14時の待ち合わせ。
失敗から見えたこと
彼が私を見つけた瞬間の表情を、私は見逃さなかった。
目が一瞬だけ泳いだ。0.3秒くらい。すぐに笑顔に戻って「こんにちは」と言ってくれたけど、あの0.3秒の中に全部入っていた。「思ってたのと違う」。
——知ってた。知ってて、来た。
Pairsに載せていた写真は、SNOWで目を大きくして、肌を明るくして、顎のラインをシャープにした写真。友達との沖縄旅行で撮った、奇跡の一枚をさらに加工したもの。「実物と3割くらい違うかな」って、心のどこかでわかっていた。いや、3割じゃない。5割かもしれない。SNOWのフィルターを3つ重ねた。鼻筋も通した。もはや近所の人が見たら「誰?」って言うレベル。
でも、いいねは増えた。1日で42いいね。プロフィール写真を変える前は1日7いいねだったから、6倍。数字が全てを肯定してくれた。
デートは新宿から歩いて入った居酒屋。日本酒が美味しいところ。2時間話して、会話自体は盛り上がった。彼は広告代理店勤務で、最近見た映画の話とか、好きなラーメン屋の話とか。高田馬場の「べんてん」が閉店したの残念だよねって話で意気投合した。でも彼の目が時々、観察するように私の顔を見ているのがわかった。首の後ろがじわっと熱くなった。特に、横を向いた時。正面はまだごまかせても、横顔はSNOWの加工が及ばない。
帰り際、改札の前で彼が言った。
「あのさ、写真と……ちょっと印象違うね」
「あ、うん……ちょっと盛ってたかも」
「ちょっと?」
変えたこと・試したこと
笑ってた。でも目は笑ってなかった。口角は上がってるけど、頬の筋肉が動いてない。あれは「苦笑い」だ。「また連絡するね」って言って帰ったけど、その「また」は来なかった。2日待って、3日待って、1週間待って、諦めた。
帰りの中央線で、窓に映る自分の顔を見た。SNOWの加工は映っていない、素の自分。まつ毛はそんなに長くないし、肌にはニキビ跡がある。目の下にうっすらクマがある。でも、それが私の顔だ。この顔で生きてきた。喉の奥が苦くなった。
あの日から、写真加工について真剣に考えるようになった。友達にも聞いた。ネットでも調べた。自分でも実験した。
結論から言うと、「加工ゼロ」が正解とは思わない。でも「会った時にがっかりされないライン」は確実にある。
【OKライン】
明るさの調整。暗い場所で撮った写真を見やすくするのは加工じゃなくて補正。居酒屋の暖色照明で撮ると顔がオレンジになるし、蛍光灯の下だと青白くなる。自然光に近い色味に戻すのは、実物と変わらない範囲だから、誰も文句は言わない。
肌の色味補正。蛍光灯の下で撮ると顔色が悪く写る。目の下のクマを少し薄くするくらいも許容範囲。コンシーラーを塗るのと同じ感覚。実際にデートの日もコンシーラーは塗るわけだし。
背景のぼかし。散らかった部屋が映ってたら、ぼかした方がいい。洗濯物が干してある背景で「いいね」は押せない。これは加工というよりマナーの話。
トリミング。全身の写真を顔中心に切り取るのはOK。構図を変えてるだけで、顔自体はいじってない。
【NGライン】
目の大きさを変える。これが一番バレる。人間は無意識に目と顔のバランスを記憶しているから、会った瞬間に「あれ?」ってなる。私の0.3秒はこれだった。目は顔のパーツの中で一番印象に残るから、ここをいじると「別人」になる。
今だから言えること
輪郭を細くする。正面から見た時と横から見た時で矛盾が出る。動画通話した時点で詰む。Omiaiで知り合った友達が「ビデオ通話したら相手が固まってた」って言ってた。無言の3秒間。その3秒で全部察される。
体型を変える。ウエストを細く加工した別の友達が、初デートで「座った時にお腹が出て、彼の目線が気になって食事どころじゃなかった」って言ってた。加工した写真に合わせて生きることはできない。お腹は引っ込められない。
別人レベルの加工。論外。これは詐欺に近い。相手の時間も、自分の時間も無駄にする。出会う前から信頼を壊してどうする。
じゃあ、何が正解か。
私が辿り着いた方法は「自然光で撮った、ちょっと良い日の自分」を使うこと。日曜の昼間、窓際で友達に撮ってもらう。ヘアセットして、ちゃんとメイクして、お気に入りの服を着て。その状態が「デートの日の自分」に近いから、会った時のギャップが小さい。
代官山のテラス席、中目黒の川沿い、表参道の並木道。自然光がきれいな場所で撮ると、加工しなくても肌がきれいに写る。太陽が最高のフィルター。午前10時から11時の光が一番やわらかくて、影も出にくい。
あと、写真は複数枚載せる。正面だけじゃなく、横顔や全身も。カフェでコーヒーを飲んでるところ、公園を歩いてるところ。いろんな角度から見た自分を出しておくと「思ってたのと違う」が起きにくい。「正面だけ盛ってる」のが一番バレやすい。
友達に撮ってもらうのが恥ずかしかったら、タイマーで撮る。三脚をテーブルに置いて、3秒タイマー。100枚撮って1枚使えればいい。プロのモデルだって何百枚も撮って数枚を選んでる。
もう一つ。動画通話で事前に顔を見せておく方法もある。Pairsにはビデオ通話機能があるから、会う前に10分くらい話す。これで「写真と違う」問題は完全に消える。動画は加工できないから、お互いの素の顔を知った上で「会いたい」と思えれば、それは本物のマッチング。実際、ビデオ通話を挟んでから会った時は、「写真通りですね」って言われることが増えた。先に動画で見てるから当然なんだけど、その安心感はお互いにある。
加工後の写真で会って、「かわいいね」って言ってもらっても、それは加工した自分への褒め言葉。素の自分への「かわいいね」が欲しいなら、素に近い写真を出すしかない。
あの新宿駅の0.3秒は痛かった。でもあの痛みのおかげで、今は「写真と同じですね」って言ってもらえるようになった。その一言の方が、42いいねよりずっと嬉しい。
盛った写真は、いいねを増やすけど、信頼は減らす。
よくある質問
マッチングアプリの写真はどこまで加工していいですか?↓
加工なしでもマッチングアプリの写真をよく撮るコツは何ですか?↓
マッチングアプリの写真加工がバレるとどうなるんですか?↓
この記事を書いた人
27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。
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