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断られた夜の歩き方

表参道のカフェを出た後、「好きです」と言ったら「そういう気持ちではなくて」と返ってきた。夜の10時、青山一丁目まで一人で歩いた。Omai体験談、断られた夜の歩き方と、それでもその後に関係が続いた理由を正直に振り返る。

27歳・女性の体験
·橘みあ·4分で読める

表参道のコーヒーショップを出た後、「好きです」と言ったら「ごめん、そういう気持ちではなくて」と返ってきた。


何も言えなくて、「そっか」とだけ言って、一人で青山一丁目の駅まで歩いた。夜の10時、人通りは多かったけど、完全に一人だった。


駅の階段を降りながら、胸のあたりがじんわり重かった。怒りでも悲しみでもない、なんか「空っぽになった」みたいな感覚。改札でSuicaをタッチするとき、手が少し震えていた。


断られた直後にやってはいけないこと


断られた直後、いくつかの衝動に駆られる。


すぐに謝る

「変なこと言ってごめん」と言いたくなる。でもこれは相手を混乱させる。告白は謝るべきことではない。


理由を聞く

「どこがダメでしたか」と聞きたくなる。でも断られた直後に理由を聞くのは、相手に余計な負担をかける。その夜は聞かなくていい。


急に連絡を断つ

傷ついて連絡をやめたくなる。でも突然消えることは、相手を「何か悪いことをしてしまった」という気持ちにさせる。


帰り道の電車の中で、「謝った方がいいかな」という衝動が3回くらい来た。でも「謝る理由が何もない」と思い直して、スマホをカバンにしまった。


断られた後にとった行動


その夜は何もしなかった。家に帰って、シャワーを浴びて、寝た。翌朝、彼女から「昨日は変な雰囲気にしてごめんね」というLINEが来ていた。


私は「気にしないで。また話しかけてね」と返した。


そこから2週間、連絡をほぼしなかった。意図的に距離を置いた。


「また話しかけてね」という言葉を、後で選んでよかったと思った。「もう連絡しないで」でも「普通に話そう」でもなく、「あなたから来てほしい」という意思を込めた言葉だった。


「断られた後」が第二の機会になる理由


告白して断られた後、関係がリセットされることがある。お互いが「正直に話した」という事実が残り、かえって関係がクリアになることがある。


断られた側が引っ張らず、自分の生活を続けていると、相手が「あの人、ちゃんとしてるな」と思い直すケースがある。


2週間後、彼女から「ご飯行かない?」と連絡が来た。3回目の食事で、今度は彼女の方から「あの時断ったけど、ちょっと気になってた」と言ってきた。


「気になってた、だからまた連絡してきたんだ」と思って、胸の奥がざわっとした。


断られてから付き合うまでのルール


断られた後に「理由の交渉」をしない。2週間は連絡を控える。連絡が再開したら普通に接する(告白を引きずらない)。相手が態度を変えてきたら、もう一度気持ちを伝える。


断られたのは終わりじゃなく、リセットだった。


あの夜の「そっか」は、格好悪かった。でも謝らなかったことと、2週間連絡しなかったことが、次につながった。断られた直後の選択が、意外と後を決める。


断られたことは失敗じゃない。気持ちを伝えて、相手が今の自分にその準備がなかっただけのことだ。準備は変わる。あの2週間が、彼女の中の何かを変えた。何が変わったかはわからない。でも「ちょっと気になってた」という言葉は本物だった。胸のあたりが少しじんとしたのを、今でも覚えている。


断られた翌日にやった「自分の修復作業」


青山一丁目から銀座線に乗って、そのまま渋谷まで行った。家に帰りたくなかった。渋谷のマークシティを抜けて、道玄坂を一人で歩いた。金曜の夜で、周りはカップルか酔っ払いのグループだった。自分だけが、目的のない歩き方をしていた。


家に着いてシャワーを浴びたとき、水の温度がやけに熱く感じた。肌が敏感になっていた気がする。ベッドに横になって天井を見ていたら、彼女の「そういう気持ちではなくて」という声が脳内でリピートした。


翌日、やったことが2つある。


1つ目、友達に電話した。「告白して断られた」と3秒で伝えた。友達は「マジか。飯行くか」とだけ言った。中目黒の焼肉屋で肉を焼きながら、恋愛の話は一切しなかった。仕事の話と、最近見た映画の話。それで十分だった。


2つ目、断られた原因を分析しなかった。「何がダメだったのか」を考え始めると沼にはまると思ったから。断られた理由は相手の中にある。自分が知ってもどうしようもない。


「立ち直り」に期間を設定しない


告白を断られた後の立ち直りに「何日で」という基準はない。


1週間で平気になる人もいれば、3ヶ月引きずる人もいる。「早く忘れなきゃ」と自分を追い込むと、余計に長引く。高円寺のTSUTAYAでDVDを借りて、週末を映画で埋めた2週間があった。忘れようとしたわけじゃない。ただ、空いた時間に彼女のことを考えてしまうのが嫌で、別のもので埋めた。


2週間後に彼女から連絡が来たとき、心臓がバクバクした。スマホの画面を見て3秒固まった。「ご飯行かない?」という文字を見て、指先が冷たくなった。


断られた経験は、次に活きる。でもそれは「教訓を得た」からじゃなくて、「それでも人を好きになれる自分がまだいた」からだと思う。


傷は勲章じゃない。でも、傷ごと立っている姿は、悪くない。


断られた後に「もう一度好きになれる自分」を取り戻す方法


恵比寿の本屋で偶然手に取った小説の一節に、「傷ついた人間は、傷つく前の自分には戻れない。でも傷ごと前に進むことはできる」と書いてあった。帰り道、その一節がずっと頭の中にあった。


表参道のカフェであの夜「好きです」と言ったこと、後悔していない。言わなかったら、ずっと「言えばよかった」と思い続けていたから。断られたことより、言えなかったことの方が、長く残る後悔になる。


下北沢の古着屋を一人で回っていたとき、ふと「また誰かを好きになりたい」と思った。それが立ち直りの始まりだった。「忘れた」じゃなくて「次に行ける」と思えた瞬間。


断られた経験は消えない。でもその経験があったから、次に「好きです」と言うとき、覚悟の重さが違う。一度断られて、それでもまた言えるなら、それは本物だ。


傷は勲章じゃない。でも、傷ごと立っている姿は、悪くない。

この記事を書いた人

橘みあマッチングアプリ体験談ライター

27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。

このテーマを読む:告白体験談

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