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withの心理テストで合うと判定された夜。想像と違って迷った話

withの心理テストで相性スコア92点。「この人なら間違いない」とスマホを握る手が温かくなった。でも3回会って気づいた、データが教えてくれなかったことがあった。アプリの診断結果と現実の落差、そして本当に必要だったものの話。

25歳・女性の体験
·橘みあ·4分で読める

正直に言う。相性スコア92点だったのに、3回会ってやめた。


withのアプリを開いたとき、その数字がまず目に入った。心理テストの相性診断で出た数値。100点満点で92点。「この人なら間違いない」と、スマホを持つ手が少し温かくなったのを覚えている。


あれは26歳の秋のことだった。



withの心理テストを信じすぎた、私の話


Pairsを半年使って疲れ果てた私が、withに乗り換えたのは「心理テストで相性がわかる」という口コミを読んだから。


外見重視のスワイプに嫌気が差していた。顔写真を見てはスワイプ、見てはスワイプ。その繰り返しに、なんか違うと思い始めていた。withの心理テストは「価値観」や「行動パターン」を数十問の質問から分析して、相性スコアを出してくれる。感情タイプとか共感性とか、見えない部分を可視化してくれる気がして、素直に「これだ」と思った。


登録してすぐ、心理テストを全部受けた。


恋愛観、コミュニケーション、ストレスの解消法、休日の過ごし方。ひとつひとつ答えていくうちに、「私ってこういう人間なんだ」という確認作業みたいになっていって、それ自体が楽しかった。


そして表示されたのが、山田くん(仮名)との92点という数字だった。



「データが完璧」な人とのマッチングが始まった


プロフィールを読んだ。28歳、会社員、趣味は読書と料理。休日は近所の公園を散歩するのが好き、と書いてあった。


「落ち着いてそう」「穏やかそう」「私と似てる」


全部、そう思った。心理テストのスコアがそう思わせた、というのが正確かもしれない。数字が先にあって、プロフィールをそのフィルターで読んでいた。


最初のメッセージのやりとりは、確かに心地よかった。「最近読んだ本なんですか」と聞いたら、村上春樹の名前が出てきて、私も好きだと返したら「どの作品が好きですか」と続いた。会話が途切れなかった。レスポンスも早すぎず、遅すぎず。


2週間のやりとりを経て、恵比寿で会う約束をした。



実際に会って、3回目に気づいたこと


1回目のデートは恵比寿ガーデンプレイス近くのカフェ。


彼は時間通りに来た。背が高くて、写真より感じがよかった。「はじめまして」と言ったとき、声が想像より低くて、少し面食らった。それだけ。最初の30分はよかった。


でも、何かがずっとかみ合わなかった。


私が「最近ちょっと仕事しんどくて」と話すと、「それはつらいですね」で終わる。追いかけてこない。話題を変えると、新しい話題にスムーズに乗ってくる。表面はなめらかなのに、どこかに手が届かない感覚。


「マジで? それってどういう状況なんですか」みたいな、踏み込み方をしない人だった。


2回目は中目黒を歩いた。川沿いを並んで歩きながら、私が「この街好きなんですよね、なんか落ち着く」と言ったら、「そうですね、おしゃれですよね」と返ってきた。それだけ。「私はなんか、水辺が好きなのかも。実家が川の近くで」と続けたら、「へえ、いいですね」で次の話題に移った。


おかしい、と思い始めたのはこのあたりだった。


3回目のデートは下北沢のバーで、少しお酒を飲んだ。アルコールが入ったせいか、彼が少しだけほぐれて、「俺、人の感情の話が正直よくわからなくて」と言った。


「えー、どういう意味?」


「なんか、共感とか感情移入とか、苦手なんですよね。相手がどう感じてるか、あんまりピンとこなくて」


喉の奥に何かつかえた。


withの心理テストで「共感性が高い」と分析されていた人が、目の前で「感情移入が苦手」と言っていた。



with 心理テストの体験談として正直に書くと


数字が嘘をついていたわけじゃない、とは思う。


心理テストの設問に、彼は「正直に」答えたはずだ。でも、自分が「感情移入が苦手」だと自覚していない人は、「あなたは相手の気持ちを想像しますか」という質問にどう答えるだろう。「はい」と答えるかもしれない。嘘じゃなく、本当にそう思って。


これが、性格診断の限界だと気づいた瞬間だった。


テストは「自己認識」を測るものであって、「実際の行動」を測るものじゃない。92点の相性は、私たちの「自己申告した性格」同士の相性。実際に会って、時間をかけて出てくる反応や癖、無意識の行動パターンは、どんな精度の高い診断も事前にすくいきれない。


だから間違いだったとも言えない。でも、私は数字を信じすぎていた。


「スコアが高いから、きっと話が合う」

「心理テストで相性がいいから、価値観が同じはず」


会う前から結論を決めていた。そのせいで、最初の違和感をずっと「気のせい」として処理し続けた。



性格診断を「入口」として使うための3つの切り替え


今は、心理テストの使い方を変えた。


1. スコアは「話題の入口」として使う

92点だから会う、ではなく「心理テストで共感性が高いって出たんですけど、どんなときに共感しますか」という質問の起点にする。相手の「自己認識」と「具体的なエピソード」のギャップを、自分で確かめる材料にする。


2. 最初の3回は「観察期間」と決める

好きかどうか判断しようとしない。この人がどういう反応をする人なのか、を見る期間だと思う。相手が誰かの話をしているとき、どのくらい掘り下げてくるか。予定外のことが起きたとき、どう対応するか。データより、現場。


3. 「違和感」を「慣れれば消えるもの」と分類しない

初回デートで感じた「何かかみ合わない感」を、「まだ緊張してるだけ」と片付けない。違和感の種類を見極める。緊張からくるぎこちなさと、根本的なすれ違いは別物。山田くんの場合は、3回会ってはっきりした。もう少し早く、自分の感覚を信じてよかった。



それでも、withの心理テスト自体は好き


誤解しないでほしいのは、心理テストが嫌いになったわけじゃないということ。


自分の傾向を言語化する作業として、あれは面白い。「私ってこういうときにストレスを感じるんだ」「これが自分の恋愛観か」と気づかせてくれる。Pairsのように顔写真だけで判断するよりも、見えない部分に光を当てようとしている設計は、正直好きだ。


ただ、データと人間の間には必ず誤差がある。


92点の彼と3回デートして、私が学んだのはそれだった。数字が示すのは可能性の話。現実は、会って、話して、時間をかけて、初めてわかる。


山田くんのことを思い出すとき、もう悔しくも悲しくもない。ただ、あの下北沢のバーで「感情移入が苦手」と言ったときの彼の顔が、なんとなく正直でよかったな、と思う。


データよりも、あの一言のほうがずっと、彼のことを教えてくれた。


完璧な相性より、正直な一言のほうが人を近づける。

よくある質問

withの心理テストで何点の相性スコアが出たのですか?
100点満点中92点という高スコアでした。「この人なら間違いない」と確信して連絡を取り、実際に会うことになりました。
なぜwithに乗り換えたのですか?
Pairsを半年使って疲れ果てたからです。顔写真を見てはスワイプを繰り返す外見重視の仕組みに嫌気が差し、「価値観」や「行動パターン」で相性がわかると聞いてwithに移りました。

この記事を書いた人

橘みあマッチングアプリ体験談ライター

27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。

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