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返信率が3倍になった夜。後悔した最初のメッセージの変化

Pairsで最初の2週間、10通送って1通返れば良い方だった。あの頃から一つだけ変えた。返信率が3倍になった理由は、テクニックというより「送り方の意識」の問題だった。マッチングアプリ攻略、最初のメッセージ編。

23歳・女性の体験
·橘みあ·4分で読める

正直に言う。10通送って1通しか返ってこなかったのに、変えた。


Pairsを始めて最初の2週間、私のマッチングアプリ最初のメッセージへの返信率はそのくらいだった。マッチングそのものは悪くない。プロフィール写真を撮り直して、自己紹介文も友達に見てもらって、それなりに整えた。なのに、送ったメッセージは砂漠に落とした水みたいに消えていく。既読もつかないまま、会話が始まることなく終わる。


「なんで返ってこないんだろう」


夜中に画面を眺めながら、本気でわからなかった。



私が送っていたメッセージの、致命的な共通点


当時の送信履歴を見返したとき、自分でも笑ってしまった。


「はじめまして!プロフィール拝見しました。趣味が合いそうだと思ってメッセージしました。よろしくお願いします!」


ほぼこれ。毎回ほぼこれ。


相手が読書好きだろうと、登山好きだろうと、サウナにハマっていようと、書いている内容は骨格ごと同じだった。固有名詞がゼロ。「あなた」に向けて書いた言葉が、一つもない。


後から気づいたのだけれど、これって相手の立場で考えると怖いくらい透けて見えるんだよね。「ああ、これ誰にでも送ってるやつだ」って、3秒でわかる。そしてそういうメッセージには、返す気力が湧かない。



転機は、恵比寿のカフェでの会話だった


Pairs経由で知り合って3ヶ月付き合った彼と別れた直後、大学からの友人・さくら(28歳、マーケティング会社勤務)と恵比寿のカフェで話していた。


「なんかさ、メッセージって全然返ってこないんだよね」と私がぼやいたら、彼女がコーヒーカップを置いて言った。


「え、どんなの送ってるの?」


スマホを渡したら、5秒後に「あー」という声が返ってきた。


「これ、誰に送ってるの?って感じ。相手のこと、どこにも書いてないじゃん」


「え、でも趣味が合いそうって書いてるよ」


「どの趣味が?って話だよ。"趣味が合いそう"って相手の情報じゃなくて、あなたの印象を言ってるだけだから」


喉の奥に何かつかえた。そのとおりすぎて、反論できなかった。



たった一つの変化——「観察」から書き始める


さくらに言われたその日の夜から、マッチングアプリの最初のメッセージを書く前にやることを一つだけ変えた。


プロフィールを、「情報収集」じゃなくて「観察」するようにした。


違いは細かいようで、ぜんぜん違う。情報収集は「どんな人か」を把握するための作業。観察は「この人、なんでそれが好きなんだろう」を想像する作業。


たとえば「週末は中目黒を散歩することが多いです」と書いてある人がいたとする。以前の私は「へー散歩好きなんだ」で終わっていた。観察するようになってからは「なぜ中目黒?目黒川沿いが好きなのか、お気に入りの店があるのか、一人で行くのか誰かと行くのか」まで考える。そして、そこから疑問を一つ拾って、メッセージに書く。


「中目黒を散歩することが多いと書いてあって、気になりました。目黒川沿いですか?それとも路地のほうが好きだったりしますか?あのエリア、路地に入ると急に静かになる感じが好きで」


これだけ。長くない。でも、「あなたのプロフィールを読んだ」という証拠が、ちゃんと入っている。



返信率が変わり始めるまで、3週間かかった


正直に言うと、すぐには劇的に変わらなかった。


最初の1週間は「あれ、そんなでも変わらないな」という感触だった。でも2週間目に入ったあたりから、返ってくる比率がじわじわ変化し始めた。


3週間後に振り返ったとき、返信率がそれまでの3倍近くになっていた。10通送って1通だったのが、3〜4通返ってくるようになっていた。


数字だけ見ると「まだ低くない?」と思うかもしれない。でもマッチングアプリの最初のメッセージというのは、そもそも返ってこないほうが普通の世界だ。特に男性から女性へのアプローチが多いPairsのような環境では、女性側の受信ボックスはすごい量になる。その中から「これには返したい」と思ってもらえるかどうかは、内容の差が全てと言っても過言じゃない。



実際に返信率が上がったメッセージの構造


私が試行錯誤してたどり着いたのは、こんな流れ。


1. プロフィールのどこかに「気になった」と思った一点を具体的に挙げる

2. そこから一つだけ質問する(複数投げない)

3. 質問に関連して、自分のことを一言だけ添える


3番が地味に大事だった。質問だけだと尋問みたいになる。自分の情報を少し開示することで、「返しやすい」文章になる。


「大阪出身って書いてあったんですが、今も関西弁で考えてますか?東京に来て何年も経つのに、頭の中は地元の言葉のままって人が多くて気になって」


これを送ったとき、10分後に返事が来た。


「マジで?わかる、未だに心の中は関西弁です笑 なんで知ってるんですか」


そこから会話が始まった。



「うまいこと言おう」をやめた


あとから気づいたことがある。


返信率が低かった時期、私は無意識に「印象的な最初のメッセージ」を書こうとしていた。気の利いたことを言おう、面白いと思ってもらおう、とにかくセンスを見せよう。


でもそれって、相手を見ていない時間だった。自分をどう見せるかに集中している間、相手のプロフィールに書いてある言葉は風景になっていた。


「うまいこと言おう」をやめて「この人のこと、もう少し知りたい」という気持ちで一文書く。それだけで、文章の温度が変わる。


読んだ相手には、たぶんその温度が伝わる。



返信率より大事なことを、最後に一つ


返信率が3倍になって、会話が増えた。会話が増えて、実際に会う人も増えた。吉祥寺でランチした人、下北沢をぶらぶらした人、中目黒で夜ご飯を食べた人。


その全員が恋人になったわけじゃないし、1回会って「合わないな」と感じることもあった。でも、それでよかったと今は思う。


最初のメッセージは、恋愛のスタートじゃない。「この人と話してみたい」という気持ちの確認作業だ。相手のプロフィールをちゃんと読んで、ちゃんと質問を一つ投げる。それだけで、マッチングアプリの最初のメッセージへの返信率は変わる。


でもそれよりもっと変わるのは、自分が「誰と話したいのか」が、だんだん見えてくることだった。


誰かに届けようとして書いた言葉は、書いた自分にも返ってくる。

この記事を書いた人

橘みあマッチングアプリ体験談ライター

27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。

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