最初のメッセージで返信率が3倍になった、たった一つの変化
10通送って1通返ってくれば良い方だった。あの日から何を変えたのか。
10通送って、返ってくるのは1通あればいいほうだった。
Pairsを始めて最初の2週間、私のマッチングアプリ最初のメッセージへの返信率はそのくらいだった。マッチングそのものは悪くない。プロフィール写真を撮り直して、自己紹介文も友達に見てもらって、それなりに整えた。なのに、送ったメッセージは砂漠に落とした水みたいに消えていく。既読もつかないまま、会話が始まることなく終わる。
「なんで返ってこないんだろう」
夜中に画面を眺めながら、本気でわからなかった。
私が送っていたメッセージの、致命的な共通点
当時の送信履歴を見返したとき、自分でも笑ってしまった。
「はじめまして!プロフィール拝見しました。趣味が合いそうだと思ってメッセージしました。よろしくお願いします!」
ほぼこれ。毎回ほぼこれ。
相手が読書好きだろうと、登山好きだろうと、サウナにハマっていようと、書いている内容は骨格ごと同じだった。固有名詞がゼロ。「あなた」に向けて書いた言葉が、一つもない。
後から気づいたのだけれど、これって相手の立場で考えると怖いくらい透けて見えるんだよね。「ああ、これ誰にでも送ってるやつだ」って、3秒でわかる。そしてそういうメッセージには、返す気力が湧かない。
転機は、恵比寿のカフェでの会話だった
Pairs経由で知り合って3ヶ月付き合った彼と別れた直後、大学からの友人・さくら(28歳、マーケティング会社勤務)と恵比寿のカフェで話していた。
「なんかさ、メッセージって全然返ってこないんだよね」と私がぼやいたら、彼女がコーヒーカップを置いて言った。
「え、どんなの送ってるの?」
スマホを渡したら、5秒後に「あー」という声が返ってきた。
「これ、誰に送ってるの?って感じ。相手のこと、どこにも書いてないじゃん」
「え、でも趣味が合いそうって書いてるよ」
「どの趣味が?って話だよ。"趣味が合いそう"って相手の情報じゃなくて、あなたの印象を言ってるだけだから」
喉の奥に何かつかえた。そのとおりすぎて、反論できなかった。
たった一つの変化——「観察」から書き始める
さくらに言われたその日の夜から、マッチングアプリの最初のメッセージを書く前にやることを一つだけ変えた。
プロフィールを、「情報収集」じゃなくて「観察」するようにした。
違いは細かいようで、ぜんぜん違う。情報収集は「どんな人か」を把握するための作業。観察は「この人、なんでそれが好きなんだろう」を想像する作業。
たとえば「週末は中目黒を散歩することが多いです」と書いてある人がいたとする。以前の私は「へー散歩好きなんだ」で終わっていた。観察するようになってからは「なぜ中目黒?目黒川沿いが好きなのか、お気に入りの店があるのか、一人で行くのか誰かと行くのか」まで考える。そして、そこから疑問を一つ拾って、メッセージに書く。
「中目黒を散歩することが多いと書いてあって、気になりました。目黒川沿いですか?それとも路地のほうが好きだったりしますか?あのエリア、路地に入ると急に静かになる感じが好きで」
これだけ。長くない。でも、「あなたのプロフィールを読んだ」という証拠が、ちゃんと入っている。
返信率が変わり始めるまで、3週間かかった
正直に言うと、すぐには劇的に変わらなかった。
最初の1週間は「あれ、そんなでも変わらないな」という感触だった。でも2週間目に入ったあたりから、返ってくる比率がじわじわ変化し始めた。
3週間後に振り返ったとき、返信率がそれまでの3倍近くになっていた。10通送って1通だったのが、3〜4通返ってくるようになっていた。
数字だけ見ると「まだ低くない?」と思うかもしれない。でもマッチングアプリの最初のメッセージというのは、そもそも返ってこないほうが普通の世界だ。特に男性から女性へのアプローチが多いPairsのような環境では、女性側の受信ボックスはすごい量になる。その中から「これには返したい」と思ってもらえるかどうかは、内容の差が全てと言っても過言じゃない。
実際に返信率が上がったメッセージの構造
私が試行錯誤してたどり着いたのは、こんな流れ。
1. プロフィールのどこかに「気になった」と思った一点を具体的に挙げる
2. そこから一つだけ質問する(複数投げない)
3. 質問に関連して、自分のことを一言だけ添える
3番が地味に大事だった。質問だけだと尋問みたいになる。自分の情報を少し開示することで、「返しやすい」文章になる。
「大阪出身って書いてあったんですが、今も関西弁で考えてますか?東京に来て何年も経つのに、頭の中は地元の言葉のままって人が多くて気になって」
これを送ったとき、10分後に返事が来た。
「マジで?わかる、未だに心の中は関西弁です笑 なんで知ってるんですか」
そこから会話が始まった。
「うまいこと言おう」をやめた
あとから気づいたことがある。
返信率が低かった時期、私は無意識に「印象的な最初のメッセージ」を書こうとしていた。気の利いたことを言おう、面白いと思ってもらおう、とにかくセンスを見せよう。
でもそれって、相手を見ていない時間だった。自分をどう見せるかに集中している間、相手のプロフィールに書いてある言葉は風景になっていた。
「うまいこと言おう」をやめて「この人のこと、もう少し知りたい」という気持ちで一文書く。それだけで、文章の温度が変わる。
読んだ相手には、たぶんその温度が伝わる。
返信率より大事なことを、最後に一つ
返信率が3倍になって、会話が増えた。会話が増えて、実際に会う人も増えた。吉祥寺でランチした人、下北沢をぶらぶらした人、中目黒で夜ご飯を食べた人。
その全員が恋人になったわけじゃないし、1回会って「合わないな」と感じることもあった。でも、それでよかったと今は思う。
最初のメッセージは、恋愛のスタートじゃない。「この人と話してみたい」という気持ちの確認作業だ。相手のプロフィールをちゃんと読んで、ちゃんと質問を一つ投げる。それだけで、マッチングアプリの最初のメッセージへの返信率は変わる。
でもそれよりもっと変わるのは、自分が「誰と話したいのか」が、だんだん見えてくることだった。
誰かに届けようとして書いた言葉は、書いた自分にも返ってくる。
よくある質問
メッセージの返信率を上げるにはどうすればいい?↓
最初のメッセージで返信をもらうコツは何か?↓
DM・メール返信率が低い原因と対策は?↓
この記事を書いた人
27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。