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Pairsで出会った夜、後悔しなかった2年後のプロポーズ

Pairsの最初のメッセージは「同じ本が好きそうだなと思いました」だった。2年後、富良野のラベンダー畑の前でひざをついた。「どこで出会ったの?」が少し怖かった時期を越えて、アプリ出身というコンプレックスが消えた瞬間の話。

27歳・女性の体験
·橘みあ·4分で読める

正直に言う。Pairsで出会ったのに、2年後にプロポーズされた。


頭が真っ白になった。隣にいた観光客が気づいて、ざわついた。カメラを向けてくる人もいた。私は泣いていた。


2年前、Pairsのメッセージ欄に「はじめまして、○○と言います。プロフィール読んで、同じ本が好きそうだなと思いました」と打ってきたのが彼だった。


最初のメッセージから最初のデートまで


本のことを聞いてきたのが良かった。「最近読んで面白かったのは何ですか」という質問に、私が村田沙耶香の名前を出したら、「それ積んでます、あと読みましたか」と返ってきた。そこから2週間、本の話だけでメッセージが続いた。


最初に会ったのは代官山だった。蔦屋書店の近くのカフェで、彼は3分前に来ていた。「本屋を見てました」と言った。それだけで、なんとなくホッとした。


2時間の予定が4時間になった。帰り際、「また会いたいです」と言ったのは彼の方だった。


最初のコンプレックス


付き合って半年くらいは、「どこで知り合ったの?」という質問が少し怖かった。友人に紹介するとき、「アプリで」と言うのを少し躊躇した。


彼はまったく気にしていなかった。「普通に出会えたんだから、手段はなんでもいい」という感覚だった。「縁があって会えたんだから同じでしょ」と言った。


彼の両親に紹介されたとき、「アプリなんです」と言ったら「今はそういう時代だよね」とあっさり返ってきた。お父さんは「友達の紹介より条件が出てていいんじゃないか」とさえ言った。


それ以来、コンプレックスはなくなった。


2年間で続いた理由


振り返ると、いくつかの理由があった。


1. 最初から価値観の話をしていた

彼の最初のメッセージは「同じ本が好きそう」だった。最初から「共通の何か」を起点に始まった。趣味の話から、仕事観、将来の話へと自然につながった。


2. 会う前の会話で「人柄」を確認できた

アプリのやり取りで、話し方の癖、ユーモアのセンス、返信の内容がわかった。会ってから「想像通りだった」という安心感があった。「思ってたよりいい人だった」じゃなくて「思ってた通りだった」。


3. 初期から「本音を話せていた」

付き合って3ヶ月で、お互いが苦手なことや、過去の失恋の話をした。「ここまで話せたのは初めて」と彼は言った。隠し事が少ない関係が早期に作られた。


プロポーズのとき思ったこと


ラベンダー畑でひざをつかれながら、「Pairsで出会ったのに」という感慨があった。


アプリで始まった関係が、ここまで来た。出会い方よりも、出会ったあとに何を積み上げてきたかの方が、ずっと大きかった。


富良野の景色は、どこまでも紫だった。風があって、ラベンダーが揺れていた。「はい」と言いながら、視界がにじんだ。


アプリで出会ったことより、出会った後の2年間の方が、ずっとリアルだった。


恵比寿ガーデンプレイスで聞いた、あの一言


プロポーズの場所は恵比寿ガーデンプレイスだった。冬のイルミネーションが光る中、彼が急に立ち止まった。「ちょっと待って」と言われて振り返ったとき、喉の奥がきゅっと詰まった。


彼の声が震えていた。普段あんなに落ち着いている人の声が、はっきり揺れていた。その瞬間、心臓が肋骨にぶつかるくらい強く打った。指輪のケースを開く彼の手も震えていて、私も同じだった。二人とも、ずっと震えていた。


Pairsの「いいね」から始まった2年間が、あの一瞬に凝縮されていた。最初のメッセージは「猫の写真かわいいですね」だった。そんな軽い一言から、ここまで来た。


アプリ出会いのプロポーズで迷ったこと


親に「出会いはマッチングアプリ」と言うべきか、最後まで迷った。結局正直に話した。母は5秒くらい黙って、「で、いい人なの?」とだけ聞いた。いい人だよ、と答えたら「じゃあいいじゃない」と返ってきた。拍子抜けするほどあっさりしていた。


渋谷の居酒屋で友人に報告したとき、「マジで?アプリで?」と驚かれた。でもその後に「幸せそうだね」と言われた。出会い方なんて、本当にどうでもよくなる瞬間がある。


アプリで出会ったことへの誇り


最初は「出会いがアプリ」と言うのが恥ずかしかった。でも今は、むしろ誇りだ。恵比寿のカフェで友人に「アプリで出会った」と話したとき、「え、すごいじゃん」と返ってきた。時代は変わった。手のひらが汗ばむような初デートから始まって、プロポーズまで来た。出会いの場所より、その後をどう積み重ねるか。新宿の帰り道、指輪の光を見て心臓が跳ねた。この幸せは、あの日Pairsの「いいね」ボタンを押した自分が作ったものだ。喉の奥が熱くなった。


あの日のいいねがなかったら、今はないのに。

この記事を書いた人

橘みあマッチングアプリ体験談ライター

27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。

このテーマを読む:婚活体験談

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