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転勤初日の夜、名古屋でPairsを開いた

転勤で名古屋に引っ越した夜10時、荷物が片付いて静かになった部屋でPairsを開いた。誰も知らない街で始めたマッチングアプリが、孤独と出会いを同時に連れてきた3ヶ月の実録。転勤族のマッチングアプリ攻略。

27歳・女性の体験
·橘みあ·4分で読める

引っ越しの荷物が全部片付いて、新しいアパートが静かになった夜10時。


東京の友達にLINEしようとしたが、「何か」を送る気にならなかった。名古屋に来て、まだ8時間しか経っていないのに、すでに少し孤独だった。窓の外は知らない街の灯りで、エアコンの音だけが部屋に響いていた。段ボールの匂いがする部屋で、コンビニのおにぎりを食べながら、「これから1〜2年をここで過ごす」という現実が、少しずつ重さを持ってきた。


翌日から始まる新しい会社のことを考えながら、Pairsを開いた。


転勤とマッチングアプリが相性いい理由


マッチングアプリは、新しい街での出会いに特に向いている。


知り合いのいない環境でゼロから出会える

東京の友人がいないということは、「あの人とどんな関係か」という観測者がいない。完全にフラットな状態で新しい人と出会える。前の職場の評判も、学生時代の噂も、一切関係ない。


転勤というストーリーが会話のネタになる

「先月転勤して来た」という事実は、初対面の会話に使いやすいエピソードだ。「名古屋のどこがおすすめか教えてほしい」という質問が自然にできる。質問があると、相手が話しやすくなる。実際に「名古屋の人に聞きたいことがある」というスタンスで会話を始めると、相手が「教えてあげたい」という気持ちで来てくれる。


地元の人が紹介してくれる

マッチングした相手が名古屋在住の場合、おいしい店、週末の過ごし方、地域のこと——これを教えてもらえる。アプリが街の案内者になる。観光ガイドには載っていない、地元の人しか知らない情報が入ってくる。


転勤組のプロフィールの作り方


「転勤で来た」という事実を正直に書くのがいい。「○月に東京から転勤してきました。名古屋のことを教えてもらえる人に出会えたら」という一文を入れると、相手が「教えてあげようかな」という気持ちになりやすい。


加えて「知らない街だからこそ」という前向きな姿勢を出した。「週末、まだ行ったことのない場所を開拓しています。おすすめあれば」という一文を入れたら、最初のメッセージで「矢場とんって行きましたか?」と送ってきた人がいた。そこから話が始まった。写真も変えた。東京時代の写真ではなく、名古屋城の近くで撮った写真に変えた。「今ここにいる」という感じを出した方が、相手が「同じ場所にいる人だ」と感じやすいと思って。


3ヶ月で出会えた話


6人と会い、うち1人の女性と3回以上会うようになった。彼女は名古屋生まれで、矢場とんの本店に連れていってくれた。名古屋城の近くを散歩した。


最初のデートは金山のカフェだった。「名古屋ってどんなイメージでしたか?」と聞かれて、「正直あまりなかった。でも着いてから、ご飯がおいしくてびっくりした」と言ったら笑ってくれた。「味噌文化は独特だから、合う人と合わない人いる」と言いながら、次のデートで連れていってくれた味噌カツが、今まで食べた中で一番うまかった。


転勤という「知らない街から始まる話」が、最初の会話のほぼ全部を担ってくれた。「あの店行きましたか?」「このエリアは住みやすい?」「週末に電車で行ける場所で、どこかおすすめある?」——これだけで、初対面の2時間が埋まった。「転勤者」というラベルが、話しかけやすい人という印象を与えてくれた。


知らない街だったから、知らない自分になれた。東京にいたら決して踏み込まなかったような会話が、転勤者という立場がすべてのハードルを下げてくれた。3ヶ月後、名古屋が「知らない街」から「帰る場所」になっていた。あの引っ越し初日の夜、コンビニのおにぎりを食べながら感じた孤独は、今では遠い記憶だ。


名古屋の栄で、一人の夕食を食べた初日


転勤初日の夜、名古屋の栄で一人味噌カツを食べた。店のカウンターで、スマホを開いてPairsをインストールした。知り合いが一人もいない街で、画面の中だけが人とつながれる場所だった。


味噌カツは美味しかったけど、喉の奥がつかえて全部は食べられなかった。寂しいんだ、と自分で認めた瞬間、胸の奥がじんわり痛んだ。


転勤先でのマッチングアプリ活用法


知らない土地だからこそ、プロフィールに「最近引っ越してきました」と書いた。これが思ったより効果があった。「名古屋のおすすめ教えてください」と聞くと、相手から話題を提供してもらえる。会話のきっかけが自然に生まれた。


大須の商店街を一人で歩きながら、マッチした人におすすめの店を聞いた。「鶴舞の近くの喫茶店がいいですよ」と教えてもらって、翌週そこで初デートした。手が震えていたけど、「ここ教えてもらったんです」と言えたことで場が和んだ。土地勘がないことを弱みじゃなく、武器にした。


知らない街も、アプリがあれば怖くない。名古屋の味噌カツは今でも恋しい。あの街での出会いが、自分を強くしてくれた。深呼吸した。

この記事を書いた人

橘みあマッチングアプリ体験談ライター

27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。

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