子どもがほしい話を、何回目のデートで出すか
婚活で避けて通れない「子どもほしいですか?」の質問。早すぎると引かれる。遅すぎると時間を無駄にする。Omiaiで婚活した30歳女性が、タイミングを間違えた経験と、うまくいった方法の記録。
「子どもほしいですか?」
この質問を、何回目のデートで出すか。婚活している人なら、一度は考えたことがあると思う。
私はOmiaiで婚活を始めた30歳の秋、最初にぶつかったのがこの壁だった。30歳。産婦人科の先生に「妊娠を考えるなら早い方がいいですよ」と言われた健康診断の帰り道、スマホを握る手が震えていた。別に今すぐ産みたいわけじゃない。でも、「いつか」の「いつか」にタイムリミットがあることを、突きつけられた。
1回目のデートで聞いてしまった失敗
最初にマッチングしたのは、33歳の会社員だった。プロフィールに「将来的にはお互いの家族を大事にしたいです」と書いてあった。この一文に、胸の奥がぎゅっとなった。家族を大事にしたいと言っている人なら、子どもの話もできるかもしれない。
1回目のデート。銀座のカフェで会った。
30分くらい、仕事の話や趣味の話をした。彼は穏やかな人で、話していて居心地がよかった。紅茶をふーふーして冷ましている姿が、なんだか人間味があって好感が持てた。
でも、頭の中では別のことがぐるぐる回っていた。「この人は子どもがほしいのか」「聞かないと、時間を無駄にしてしまう」「でも、初対面で聞いたら引かれる」。
結局、聞いた。1時間目くらいで、会話が途切れたタイミングで。
「あの……将来的に、お子さんとかは考えてますか?」
彼の表情が、一瞬だけ固まった。それは本当に一瞬で、すぐに「いや、まだそこまで考えてないかな」と笑って答えてくれた。でも、その「一瞬」を私は見逃さなかった。空気が変わった。カフェの照明が急に明るく感じた。
そのあと30分くらい話したけど、さっきまでの自然な空気には戻らなかった。帰り際、「またご飯行きましょう」と言われたけど、その「また」にはさっきの温度がなかった。
2回目のデートはなかった。LINEは3日後に「最近忙しくて」と来て、そのまま途切れた。
銀座の帰り道、有楽町線のホームで電車を待ちながら、みぞおちのあたりが痛かった。聞くのが早すぎたことはわかっていた。でも、聞かずに3回、4回とデートを重ねて、結局「子どもはいらない」と言われたら? その3回分の時間を返してほしいと思ってしまうのは、身勝手だろうか。
聞かなすぎた失敗
次にマッチングした人とは、逆の失敗をした。
31歳の公務員。恵比寿の焼き鳥屋で1回目、代官山の散歩で2回目、中目黒のイタリアンで3回目。3回とも楽しかった。「この人といると楽だな」と思えた。
3回のデートで、子どもの話は一切出なかった。私が出さなかったし、彼も出さなかった。
4回目のデートの前日、LINEでこう言われた。
「ちょっと真剣な話なんだけど、俺、子どもはいらないと思ってるんだよね。それでも大丈夫?」
喉の奥がつまった。スマホを持つ手が冷たくなった。
大丈夫じゃなかった。私は子どもがほしかった。でも3回のデートで、この人のことが好きになりかけていた。好きになりかけている人に「それは無理です」と言うのは、想像以上にキツかった。
「ごめん、私は子どもほしいと思ってて……」と返した。
「そうだよね。もっと早く聞けばよかった。ごめんね」と彼は言った。
お互いに「もっと早く」と思っていた。でも、お互いに切り出せなかった。中目黒のイタリアンで笑い合っていた時間が、急に遠くなった。
3回目のデートで「未来の話」として出す
この2つの失敗を経て、自分なりにたどり着いた方法がある。
子どもの話は、3回目のデートで出す。ただし、「子どもほしいですか?」とは聞かない。
3回目のデートは、お互いに「この人ともう少し会いたい」と思っている段階だ。1回目の社交辞令でも、2回目の様子見でもない。3回目に来ている時点で、ある程度の好意はある。
そのタイミングで、「未来の話」として出す。
「5年後とか、どんな生活してたいですか?」
この聞き方なら、仕事の話かもしれないし、住む場所の話かもしれないし、結婚や子どもの話かもしれない。相手が答える内容で、自然に価値観がわかる。
「のんびり暮らしたいかな」と言う人もいれば、「子ども連れてキャンプ行きたいかも」と言う人もいる。後者なら、子どもがほしいと思っている可能性が高い。前者でも、「のんびり」の中に家族が含まれるかどうかを、さらに聞ける。
直球で聞くと面接になる。カーブで聞くと会話になる。この差は大きかった。
実際にうまくいった会話
Omiaiで出会った4人目の人と、3回目のデートは新宿御苑の近くのカフェだった。秋晴れの午後。
「5年後、どんな感じがいいですか?」と聞いたら、彼は少し考えてから言った。
「んー、休日に誰かと公園行くような生活がいいかな。犬とか、子どもとか」
「子どもとか」。その3文字が出た瞬間、胸の奥がふわっと温かくなった。
「私もそういうの、いいなって思います。にぎやかな休日」と返した。直接「子どもほしい」とは言っていない。でも、お互いの方向が同じであることは、伝わった。
彼がコーヒーカップを置いて、少し照れたように笑った。「なんかさ、こういう話って緊張するね」と言った。
「めちゃくちゃ緊張してます。心臓バクバクです」と正直に答えた。
彼は笑った。「俺も」。
新宿御苑のイチョウ並木が金色に光っていた。帰り道、手のひらが汗ばんでいた。3人目までの失敗があったからこそ、4人目で聞き方を変えられた。
タイミングに正解はないけど
1回目で聞くと、面接になる。5回目まで聞かないと、時間を失う。3回目あたりで、直球じゃなくカーブで。
これが私のたどり着いた答えだ。全員に当てはまるかはわからない。でも、「聞きたいけど聞けない」と悩んでいる人に、ひとつの参考にはなると思う。
子どもの話は重い。重いからこそ、軽い聞き方が必要だった。「5年後、どんな生活してたいですか?」。この一言で、重い扉が軽く開いた。
産婦人科の帰り道に震えた手は、今はもう震えていない。答えを急がなくても、聞き方を変えるだけで、ちゃんと見つかる。
早すぎる直球より、遅すぎないカーブを。
よくある質問
子どもがほしいかどうか、聞くタイミングはいつがいいですか?↓
子どもの話をしたら相手に引かれないですか?↓
子どもへの考えが合わなかったらどうするべきですか?↓
この記事を書いた人
27歳・東京。Pairs・with・Tinder・Omiai・タップルを延べ3年間使用。マッチングアプリで3人と出会い、2回失恋した経験をもとに執筆。失恋した夜に誰かのブログで楽になった経験から、このサイトを始めた。
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