恋愛体験談
新幹線で2時間、名古屋と東京の遠距離を8ヶ月続けた
のぞみが滑り出すたび、お腹の真ん中に小さな穴が開いた。慣れなかった。8ヶ月間、一度も。名古屋とコメダと彼が、全部ひとつに溶けていくまでの話。
女性with|26歳
5分♡
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のぞみが滑り出すたび、お腹の真ん中に小さな穴が開いた。慣れなかった。8ヶ月間、一度も。名古屋とコメダと彼が、全部ひとつに溶けていくまでの話。
初デートで緊張しすぎた私を、大通公園の雪が助けてくれた。積もった雪の街は音を吸って、不思議と静かで、言葉の隙間が怖くなかった。
「女性も選べるよ」と友人に言われて、スマホを持ったまま固まった。
「この人は違う」と思い込んでいたあの頃。サインは最初から全部あった。
Pairsで出会った川島さんと、5回目のデートの帰り道。等々力渓谷から二子玉川の改札まで、何かが終わっていく気配を知りながら、私は「そっか」しか言えなかった。
3週間、毎晩LINEが続いた。でも彼はデートに誘ってこなかった。待ちくたびれた私は、ある夜スマホを持ち直して「ご飯行きませんか」と打ち込んだ。送信ボタンを押す指が、少し震えていた。
彼も私のことが好きなのはわかってた。でも二人ともそれを言い出せないまま、デートだけが続いていた。「もう待てない」と思った瞬間、口から言葉が出た。
Tappleで出会った彼のプロフィールに手が止まった。「旅先でその土地の作家の本を買う」——その一文を読んで、私は初めて自分からDMを送った。指が震えていた。息が止まった。それでも、送った。
プロフィールに「ITマネージャー」と書いてあった。でもLinkedInには別のことが書いてあった。